循環器トライアルデータベース

SALT
Swedish Aspirin Low-Dose Trial

目的 一過性脳虚血発作(TIA)および軽度脳梗塞後において,抗血小板薬低用量aspirin投与(75mg/日)が脳卒中と死亡の予防にどのような効果をもたらすか検討。一次エンドポイントは脳卒中(軽度,重度)または全死亡。二次エンドポイントは脳卒中(軽度,重度)または治療法の変更を要する1週2回以上のTIA,心筋梗塞(MI)(致死的,非致死的)。
デザイン 無作為,プラセボ対照,二重盲検。
期間 追跡期間は平均32か月。
対象患者 1360例。50~79歳。過去3か月以内にTIA,軽度脳梗塞または網膜動脈閉塞を発症。
治療法 aspirin群676例,プラセボ群684例。aspirin 75mg/日またはプラセボ。aspirin含有製剤,非ステロイド性抗炎症薬は禁止。軽度の疼痛にはparacetamolを処方。
結果 1)aspirin群では,プラセボ群との比較において,一次エンドポイントについての危険率が18%低下した[相対危険率 0.82, 95%信頼区間(CI)0.67-0.99, p=0.02]。
2)二次エンドポイントについても,脳卒中または治療法の変更を要する1週2回以上のTIAの発生は,aspirin群で有意に減少(相対危険率0.80, 95%CI 0.63-1.01, p=0.03),脳卒中,MIも有意差はなかったがaspirin群で減少した(脳卒中の相対危険率0.84, 95%CI 0.65-1.08, p=0.11,MIの相対危険率0.80, 95%CI 0.57-1.13, p=0.13)。
3)副作用は,aspirin群で147例,プラセボ群で123例の報告があった。aspirin群では消化管障害が若干多く,出血の頻度は有意に高かった(p=0.04)。
文献
  • [main]
  • The SALT collaborative group: Swedish aspirin low-dose trial (SALT) of 75mg aspirin as secondary prophylaxis after cerebrovascular ischaemic events. Lancet. 1991; 338: 1345-9. PubMed

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ライフサイエンス出版
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収載年月1999.09