循環器トライアルデータベース

CAPS
Cardiac Arrhythmia Pilot Study

目的 急性心筋梗塞(AMI)後患者において,心室性不整脈を抗不整脈薬により長期的に抑制することで生存率が改善されるという仮説の検証を目的とした大規模試験CASTのパイロット・スタディ。
コメント flecainide, encainide, moricizineがプラセボより有効であり,70%以上の例が試験終了までこれらの服用が継続されていた。この結果をもとにCASTにおいて,これらの薬剤がプラセボと比較されることになった。(井上
デザイン 無作為,プラセボ対照,二重盲検,多施設。
期間 追跡期間は1年。
対象患者 502例。75歳未満(平均年齢59歳)。24時間心電図モニターで心室期外収縮(PVC)≧10回/時かつEF>20%。AMI発症後6~60日。
治療法 encainide群(105~180mg/日,99例),flecainide群(200~400mg/日,103例),imipramine群(150~375mg/日,102例),moricizine群(600~900mg/日,98例),プラセボ群100例に無作為割付け。
結果 448例が試験を終了。有効率(PVC総数70%以上減少,かつ連発性PVC 90%を超す減少)は,encainide群(79%),flecainide群(83%)で,他の薬剤(imipramine群52%,moricizine群66%,プラセボ群37%)より有意に高かった(p<0.01)。encainide, flecainide, moricizineは,プラセボより有効であった(p<0.001)。imipramine群を除きEF45%以上の患者のほうが45%未満の患者より有効であった。副作用の発生率は,encainide群49%,flecainide群55%で,imipramine群67%,moricizine群64%,プラセボ群60%より少なかった。
文献
  • [main]
  • The cardiac arrhythmia pilot study (CAPS) investigators: Effects of encainide, flecainide, imipramine and moricizine on ventricular arrhythmias during the year after acute myocardial infarction; the CAPS. Am J Cardiol. 1988; 61: 501-9. PubMed

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収載年月1999.09