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心筋梗塞(MI)後の無症候性心室不整脈例における予防的な抗不整脈治療の効果を検討。エンドポイントは全死亡,突然死,持続性心室頻拍,心室細動。 |
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MI後に心室性不整脈を合併した症例にamiodaroneが有効とすることを検証した初期の論文。(井上) |
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無作為。 |
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追跡期間は1年。 |
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312例。71歳以下。Lown分類3,4b。無症候性の多形性または反復性心室不整脈がみられる患者。 |
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任意薬投与群100例,amiodarone群98例,対照群114例に無作為化。任意薬投与群にはquinidineまたはmexiletineを持続投与。両薬剤が有効でないときはajmaline, disopyramide, flecainide, propafenone, sotalolを検討。すべて無効のときはamiodarone投与。amiodarone群では,1000mg/日を5日間投与したのち200mg/日の維持量。対照群では抗不整脈薬の投与なし。ただし症状出現時には抗不整脈薬の投与を考慮。 |
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amiodarone群の1年死亡率(5%)は,無治療群(13%)よりも61%減少した(p<0.05)。任意薬投与群(10%)も無治療群に比べ減少(24%)したが,有意差はなかった。突然死,持続性心室頻拍,心室細動の発生率はamiodarone群で対照群に比べ66%の有意な減少を示した(p<0.01)。 |
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- [main]
- Burkart F et al: Effect of antiarrhythmic therapy on mortality in survivors of myocardial infarction with asymptomatic complex ventricular arrhythmias; Basel antiarrhythmic study of infarct survival (BASIS). J Am Coll Cardiol. 1990; 16: 1711-8. PubMed
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