循環器トライアルデータベース

ASK
Australian Streptokinase Trial

目的 急性脳梗塞発症後4時間以内の血栓溶解薬streptokinase(SK)静脈内投与が,3か月後の罹患率と死亡率に有意な減少が認められるかどうか,また,発症後3時間以内のSK投与と3時間以後の実施例の予後の比較。
コメント 3時間以後の投与例の予後が悪いため中止となった。(
デザイン 無作為割付け,プラセボ対照,二重盲検,多施設(40施設)。
期間 追跡期間は3か月。実施期間は1992年6月~'94年11月。
対象患者 340例(3~4時間後投与群 270例,3時間以内投与群 70例)。18~85歳。中等度,重度脳卒中。
治療法 SK150万単位(3~4時間後投与133例。3時間以内投与41例)またはプラセボ(3~4時間後投与137例。3時間以内投与29例)。生理食塩水100mLとともに,1時間以上の所要時間にて静脈内投与。SK投与後4時間以内に抗血小板薬aspirin 100mgを経口投与。
結果 1)脳卒中後3か月の死亡とdisability scoreを合わせた一次エンドポイントについては,SK群とプラセボ群に有意差なし。
2)血腫はSK群で13.2%,プラセボ群で3%(p<0.01)。予後不良例は脳卒中発症後3時間以上経過後に投与を実施した症例に限られていた(相対危険度1.22。95%信頼区間0.80-1.86)。
3)脳卒中発症後3時間以内に投与を実施した症例では,SK群に予後改善傾向が認められた(p=0.04)。
4)脳卒中発症3時間以後のSKの投与では死亡例が増加。
文献
  • [main]
  • Donnan GA et al for the Australian streptokinase (ASK) trial study group:Streptokinase for acute ischemic stroke with relationship to time of administration. JAMA. 1996; 276: 961-6. PubMed

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ライフサイエンス出版
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収載年月1999.09