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心疾患を伴う重篤な心室性不整脈症例において,抗不整脈薬flecainide, propafenone, amiodaroneの長期的な効果を比較。 |
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実際の診療現場で行われている投薬方法(薬剤の選択,投与量の変更)により,amiodaroneがIc群に比べて有効であることを示した。(井上) |
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無作為割付け,オープン,intention-to-treat解析。 |
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追跡期間は2年。 |
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141例。平均年齢59歳。Lown分類4a,4b。 |
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各患者はamiodarone(a)投与群もしくはIc群薬flecainide(f), propafenone(p)投与群にランダム化,後者ではおのおのの薬剤が無効のとき,用量を増加。それでも無効の場合,他方の薬剤に変更,なお無効のときには(a)に変更。前者では治療無効のとき(f)もしくは(p)に薬剤変更。薬剤変更別の割付け患者数は次のとおり。afp24例,apf20例,pfa39例,fpa42例,af2例,fa5例,fp8例,pf1例。 |
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109例が試験完了し,76例(54%)で有効,15例(11%)無効,18例(13%)死亡,脱落32例。141例中92例で薬剤変更を行わなかった(amiodarone72%, flecainide65%, propafenone57%)。Ic群薬からamiodaroneへの変更がその逆よりも成功率が高かった。重篤な副作用のために50例(36例は心血管系)で投薬を中止。amiodaroneで副作用は少なかった。amiodarone平均投与期間(518日/患者)はflecainide(218日/患者),propafenone(178日/患者)より長く,また効果も優れていた。 |
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- Antiarrhythmic Drug Evaluation Group (A.D.E.G.): A multicentre, randomized trial on the benefit/risk profile of amiodarone, flecainide and propafenone in patients with cardiac disease and complex ventricular arrhythmias. Eur Heart J. 1992; 13: 1251-8. PubMed
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