循環器トライアルデータベース

ECSG 5
European Cooperative Study Group for Recombinant Tissue-Type Plasminogen Activator

目的 急性心筋梗塞患者において梗塞サイズ,左室機能,生存率に対する血栓溶解薬rt-PAの効果を検討。
コメント 出血性合併症の危険性を除けば,rt-PAをaspirinとheparinを併用することは梗塞サイズを縮小させ,左室機能を保ち,死亡を減少させる。(中村中野永井
デザイン 無作為,プラセボ対照,二重盲検,多施設。
期間 追跡期間は3か月。1986年5月から'87年11月に割付け。
対象患者 721例。21~71歳。症状の発現から5時間以内のAMI患者。
治療法 試験開始直前,全例にaspirin 250mg+heparin 5000単位をボーラス静注。rt-PA群(355例)は,rt-PA 100mgを3時間投与(10mgをボーラス静注,50mgを1時間,40mgを2時間)した。プラセボ群(366例)も同様の方法で投与。投与後10~22日に施行する血管造影まで,両群に抗凝固療法とaspirin。退院時にβ遮断薬を投与。
結果 死亡率は14日後にプラセボ群に比してrt-PA群で51%低下,3か月後には36%低下。入院14日間の心合併症の発症率はrt-PA群のほうが低かったが,当初3か月間の血管形成術,冠動脈バイパス術,または両方の施行率は高かった。出血性合併症はrt-PA群で多くみられたがほとんどが小さいものであった。しかし投与開始から3日以内に頭蓋内出血があった。酵素値からみた梗塞のサイズは,rt-PA群のほうで20%減少(2p=0.0018)。またEFはrt-PA群のほうが2.2%高かった。
文献
  • [main]
  • Van de Werf F et al for the European cooperative study group for recombinant tissue type plasminogen activator: Intravenous tissue plasminogen activator and size of infarct, left ventricular function, and survival in acute myocardial infarction. BMJ. 1988; 297: 1374-9. PubMed

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ライフサイエンス出版
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収載年月1999.09