循環器トライアルデータベース

ASSET
Anglo-Scandinavian Study of Early Thrombolysis

目的 急性心筋梗塞(AMI)後の死亡率,合併症の発生率に対する血栓溶解薬rt-PA(alteplase)の効果を検討。
コメント alteplaseを早期に投与することは死亡率を減少させるが,再梗塞,狭心症,心不全の発症を減少させなかった。(中村中野永井
デザイン 無作為,プラセボ対照,二重盲検
期間 追跡期間は6か月。
対象患者 5013例。18~75歳。
治療法 AMIの疑われる症状発現後5時間以内に,rt-PA群(2514例)とプラセボ群(2499例)に無作為化。開始時,全例に抗凝固薬heparin 5000単位をボーラス投与。rt-PA群はalteplase 100mg静注(10mgボーラス投与。その後の最初の1時間は50mg/時,次の2時間は20mg/時)。プラセボ群も同様の方法で投与した。rt-PAまたはプラセボの投与後,21時間にわたり1000単位/時を投与。
結果 1か月後の死亡率はrt-PA群で7.2%,プラセボ群で9.8%,6か月後は10.4% vs 13.1%(21%低下,p=0.0026)。心筋梗塞と確定した患者の6か月死亡率は各12.6% vs 17.1%で,前壁梗塞(15.6% vs 21.2%),下壁梗塞(7.7% vs 12.8%)と大差がなかった。6か月後,両群の約30%が狭心症を発症したと思われ,22~23%が心不全のため利尿薬による治療を受けた。心血管疾患治療法に関しては群間に有意差はみられなかった。
文献
  • [main]
  • Wilcox RG et al for the Anglo-Scandinavian study of early Thrombolysis: Effects of alteplase in acute myocardial infarction; 6-month results from the ASSET study. Lancet. 1990; 335: 1175-8. PubMed

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収載年月1999.09