循環器トライアルデータベース

ASPECT
Anticoagulants in the Secondary Prevention of Events in Coronary Thrombosis

目的 急性心筋梗塞(AMI)後の死亡率と血管の罹患率に対する経口抗凝固薬の長期投与の効果を検討。
コメント AMI後に抗凝固療法を長期間行うことについて,死亡率にはプラセボと大差はなかったが,心筋梗塞(MI)再発と脳血管イベントの減少に有用性が認められた。(中村中野永井
デザイン 無作為割付け,プラセボ対照,二重盲検,多施設(オランダの60施設),intention-to-treat解析。
期間 追跡期間は6~76か月(平均37か月)。1992年6月30日終了。
対象患者 3404例。
治療法 MIの生存者を退院後6週間以内に抗凝固薬群(1700例,nicoumaloneまたはphenprocoumon)とプラセボ群(1704例)にランダム化。実薬はINR2.8~4.8に調整。
結果 死亡は抗凝固薬群で170例(10%),プラセボ群で189例(11%)と抗凝固薬群に10%の死亡率低下を認めた。抗凝固薬群はプラセボ群に比べて,MI再発および脳血管イベントが有意に減少した(各114 vs 242:ハザード比0.47, 37 vs 62:ハザード比0.60)。抗凝固薬群の73例とプラセボ群の19例に大出血性合併症がみられた。3年間のイベントなしの生存率は抗凝固薬群で有意に高かった(p<0.0001)。
文献
  • [main]
  • Anticoagulants in the secondary prevention of events in coronary thrombosis (ASPECT) research group: Effect of long-term oral anticoagulant treatment on mortality and cardiovascular morbidity after myocardial infarction. Lancet. 1994; 343: 499-503. PubMed

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収載年月1999.09