循環器トライアルデータベース

AFTER
Aspirin/Anticoagulants Following Thrombolysis with Anistreplase (Eminase) in Recurrent Infarction

目的 血栓溶解薬anistreplase(APSAC)による血栓溶解療法後の心筋梗塞(MI)患者において,心臓死と再梗塞のリスクに対する抗血小板薬aspirinの効果を抗凝固薬heparinと比較。
コメント 血栓溶解療法後に,再梗塞予防のためにaspirinを用いるか,heparinやwarfarinなどの抗凝固療法を用いるかについては,有効性において差がなかった。(中村中野永井
デザイン 無作為割付け,非盲検,多施設(6か国38施設)。
期間 追跡期間は30日(心事故)および3か月(心事故,出血イベント)。
対象患者 1036例。
治療法 MI発症後6時間以内にAPSACを投与後,aspirin群(519例,150mg/日)とheparin(517例)群にランダム化。heparin群は,APSAC投与6時間後からheparin静注を開始し,24時間以内にwarfarinまたは他の経口抗凝固剤を,INR2.0~2.5になるように投与した。
結果 登録に時間がかかったため,当初の予定より早期に試験を中止。
30日後の心臓死または再梗塞の発生率は,heparin群で11.0%,aspirin群で11.2%(p=0.92),3か月後には各13.2%, 12.1%(p=0.67)であった。3か月間に発症した重篤な出血や脳卒中はaspirin群よりheparin群が多かった(p=0.04)。試験規模が小さいため両群間の心事故の発症率に差がないとはいいかねるが,heparin群で出血,脳卒中の発症率が高かったことから,aspirinのほうがMI急性期以降の治療に有用であると示唆された。
文献
  • [main]
  • Julian DG et al for the AFTER study group: A comparison of aspirin and anticoagulation following thrombolysis for myocardial infarction (the AFTER study) ; a multicentre unblinded randomised clinical trial. BMJ. 1996; 313: 1429-31. PubMed

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収載年月1999.09