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心筋梗塞(MI)二次予防に対する食事の影響を検討。 |
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無作為,オープン比較,factorial,多施設。 |
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追跡期間は2年。 |
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2033例。MI発症後に回復した70歳未満の男性。 |
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脂肪,魚,食物繊維の3つの食事因子に関する指導の有無により8通りの組み合わせに分けた。各指導目標は次のとおり。脂肪に関しては,脂肪摂取量を総エネルギー量の30%に低下させ,多価不飽和脂肪/飽和脂肪比を1.0に上昇させる。魚に関しては,脂肪の多い魚を少なくとも2週間で200~400g摂取。食物繊維に関しては,穀物の繊維の摂取量を1日18gに増量する。魚が食べられない者には,maxepa 0.5g/日を投与。 |
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脂肪に関する指導を受けた群では,血清コレステロールが3~4%低下,死亡率に関連は認めなかった。魚に関する指導を受けた群では,受けなかった群に比べ2年間の全死亡率が29%有意に低下。繊維に関する指導を受けた群の死亡率は,他の指導群に比べわずかに高かったが,有意差は認めなかった。2年間の再梗塞発症率と虚血性心疾患による死亡率は,いずれの食事療法にも有意な影響は受けなかった。脂肪の多い魚を週に2,3食摂取する者では死亡率が減少すると思われる。 |
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- [main]
- Burr ML et al: Effects of changes in fat, fish, and fibre intakes on death and myocardial reinfarction; diet and reinfarction trial (DART). Lancet. 1989; 2: 757-61. PubMed
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