循環器トライアルデータベース

TAMI 6
Thrombolysis and Angioplasty in Myocardial Infarction 6

目的 発症後6~24時間の急性心筋梗塞(AMI)患者における血栓溶解薬t-PAおよびPTCAの効果を検討。一次エンドポイントは梗塞血管の開存率。
コメント 発症6~24時間でのAMIにおいて,血栓溶解療法またはPTCAを行い再疎通に成功すれば,どちらでも6か月後の再疎通率は良好であった。血栓溶解療法は左室拡大予防,リモデリング予防に有効であったが血栓溶解療法,PTCAともに心収縮能は改善しなかった。この研究では発症6時間以降のAMIに対する再灌流療法に関して,死亡率の減少などの全般的な有効性を明らかにするには至らなかった。(中村永井
デザイン 無作為,プラセボ対照,二重盲検。
期間 追跡期間は6か月。
対象患者 197例。心電図ST上昇を認める症例。
治療法 t-PA群96例とプラセボ群101例に無作為割付け。t-PA群は100mgを2時間で静注。治療開始後2時間で全例にheparin 5000単位をボーラス投与,1000単位/時投与を48時間以上継続,またaspirin 325mg/日を経口投与。心筋虚血,高血圧,上室性不整脈の治療に必要な場合を除き,β遮断薬,硝酸薬,ACE阻害薬,Ca拮抗薬の使用は不可とされた。24時間以内に冠動脈造影で梗塞血管の開存を確認,閉塞のみられた患者は,PTCA施行群34例とPTCA非施行群37例に割付け。
結果 一次エンドポイントはt-PA群65%,プラセボ群27%とt-PA群で有意に高かった (p<0.0001)。1か月後および6か月後のEFまたは梗塞域の壁運動に差は認めなかった。6か月後の梗塞血管の開存率は両群で59%であった。プラセボ群において,拡張末期容積は急性期の127mLから,6か月後159mLと有意に増加した(p=0.006)が,PTCA群に増加は認めなかった。PTCA施行群の1か月後の再開通率81%でEFも改善したが,この効果は継続しなかった。PTCA非施行群の再開通率は38%であった。
文献
  • [main]
  • Topol EJ et al and the thrombolysis and angioplasty in myocardial infarction-6 study group: A randomized trial of late reperfusion therapy for acute myocardial infarction. Circulation. 1992; 85: 2090-9. PubMed

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収載年月1999.09