循環器トライアルデータベース

STRESS
Stent Restenosis Study

目的 症候性虚血性心疾患において,ステント治療と標準的なバルーン治療の効果比較を急性期(1~14日後)と慢性期(15日目以降)で検討。一次エンドポイントは冠動脈造影上の50%以上の狭窄。
コメント BENESTENTとともにステントの有用性を示し,ステント時代の先駆けとなった記念碑的報告。抗凝固療法に代わって抗血小板薬の有用性が確立され,新世代のステントが導入された現在では,亜急性冠閉塞が減少し,より複雑な病変に対しても優れた成績が報告されている。(中野中村永井
デザイン 無作為,オープン。
期間 追跡期間は240日。
対象患者 410例。狭窄率70%以上で,病変長15mm以下,血管径3.0mm以上,1つのステントで可能とされたもの。
治療法 ステント(S)群205例,バルーン(B)群202例に無作為割付け。S群はPalmaz-Schatzステント植込み術を施行。術後は抗凝固薬を投与。定量的冠動脈造影を施行直後と6か月後に行った。
結果 成功率はS群96.1%,B群89.6%(p=0.011)。残存狭窄率50%以下は,99.5% vs 92.6%(p<0.001)。最小血管径はS群において,0.77mmから施行後2.49mm,6か月後1.74mm。B群は0.75mm→ 1.99mm→ 1.56mmで,直後,6か月後ともにステント群の方が有意に大きかった(各p<0.001, p=0.007)。急性期の死亡率はS群0% vs B群1.5%。心筋梗塞発症率は5.4% vs 5.0%,CABGは2.4% vs 4.0%,急性冠閉塞は3.4% vs 1.5%でいずれにおいても有意差はなし。慢性期の再狭窄率は31.6% vs 42.1%とS群で低かった(p=0.046)。冠動脈イベント(死亡,冠動脈バイパス術など)の発生率は,S群19.5%,B群23.8%。心筋虚血の再発による責任病変への血行再建術の施行率は,10.2% vs 15.4%で,S群で低い傾向がみられた(p=0.06)。
文献
  • [main]
  • Fischman DL et al for the stent restenosis study investigators: A randomized comparison of coronary-stent placement and balloon angioplasty in the treatment of coronary artery disease. N Engl J Med. 1994; 331: 496-501. PubMed

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ライフサイエンス出版
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収載年月1999.09