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降圧療法中の本態性高血圧患者において,さらに強力な降圧治療を行うことによって重篤な副作用の増加をみずに,DBPを80mmHg以下に降圧することは可能か,可能であればDBPの低下により高血圧と連関する死亡率や合併症発生率をさらに低下させられるかを検討。 |
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DBPを80mmHg以下に下げても安全であるという成績が,同様の結論を導いたHOT研究より4年も前に報告されていたのである。(桑島) |
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PROBE試験,多施設。 |
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追跡期間は平均59か月。1987年開始。 |
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2127例。46~71歳。治療中のDBPが90~100mmHg。 |
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従来からの降圧療法の継続群と,DBP80mmHg以下を目標とした強力降圧治療群に無作為化。強力治療群では,投与量の調整や薬物療法を選択するか否かなどは医師の自由裁量とした。 |
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4年後における強力治療群のDBPは,従来治療群に対し7~7.5mmHgの低下が認められた。副作用評価のスコアは,両群から無作為に選択された各100例に質問と視覚アナログ目盛りで行ったが,強力治療群において有意に低下した。通常治療群では変化はみられなかった。脳卒中および心筋梗塞(MI)の発症は,強力治療群28例,従来治療群29例で,心血管系の罹患率と死亡率については両群間において有意差は認められなかった。 |
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- [main]
- Hansson L for the BBB study group: The BBB study; the effect of intensified antihypertensive treatment on the level of blood pressure, side-effects, morbidity and mortality in “well-treated” hypertensive patients. Blood Press. 1994; 3: 248-54. PubMed
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