循環器トライアルデータベース

HALT
Hypertension and Lipid Trial

目的 高血圧患者に対する,選択性α1遮断薬doxazosinの外来血圧,脂質プロフィール,冠動脈疾患のリスクに対する有効性と安全性を検討。
コメント 本試験におけるdoxazosinの用量は平均8.9mg/日と,日本人には多すぎる用量である。本試験ではdoxazosinの就寝前投与により早朝高血圧が抑制されたとの報告も行っている(Am J Hypertens. 1994; 7: 844-847. PMID: 7811444)。(桑島
デザイン 非対照オープン,多施設。
期間 追跡期間は最長16週間。
対象患者 851例。35歳超。平均座位拡張期血圧(DBP)96~110mmHgの本態性高血圧患者。
治療法 新たに高血圧と診断され,試験開始前に3か月以上降圧治療を受けていないA群,受けていたB群に分けた。B群は降圧薬の漸減を1週間,washoutを2週間,A群はwashoutを1週間,以降両群ともdoxazosin(1~16mg)を6週間titration投与,維持投与8週間とした。
結果 doxazosin群は平均座位収縮期血圧(SBP)とDBPが各-15.2/-12.5mmHg,立位SBPとDBPが各-16.1/-12.7mmHgと有意な降圧効果を示したが,心拍数には有意な効果を認めなかった。doxazosin群は平均総コレステロールで2.7%,LDL-Cで2.4%,平均トリグリセリド値で3.4%とそれぞれ有意な低下を認めた(p<0.05)。HDL-Cは本質的に変化はなかった。5年間の冠動脈疾患の発症リスクは試験前に降圧治療を受けていなかった患者で14.7%,受けていた患者で1.7%有意に低下した。
文献
  • [main]
  • Levy D et al for the hypertension and lipid trial study group: Principal results of the hypertension and lipid trial (HALT) ; a multicenter study of doxazosin in patients with hypertension. Am Heart J. 1996; 131: 966-73. PubMed
  • [substudy]
  • doxazosinの就寝前投与により早朝高血圧が抑制された:Am J Hypertens. 1994; 7: 844-7. PubMed

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ライフサイエンス出版
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収載年月1999.09