 |
軽症高血圧患者における薬物療法と食事療法の併用療法の有効性を検討。エンドポイントは拡張期血圧(DBP),心血管リスク,QOL。 |
 |
 |
いずれの治療法にも減量法を追加すると降圧効果が最大となる。期間が6か月と短いためイベント発症まではみていない。(桑島) |
 |
 |
無作為,プラセボ対照,二重盲検,intention-to-treat解析。 |
 |
 |
追跡期間は6か月。 |
 |
 |
878例(評価は787例)。21~65歳(平均48歳)。DBPが90~110mmHgで体重が理想体重の110~160%。 |
 |
 |
薬物療法は,プラセボ,利尿薬chlorthalidone 25mg/日,β遮断薬atenolol 50mg/日の3種類,食事療法は通常食,減量食,減塩食(+高K)の3種類。 |
 |
 |
減量食に利尿薬chlorthalidone,β遮断薬atenololのいずれを併用した群の場合も血圧の低下は大きかったが,減塩食と併用した場合には降圧効果を認めず,降圧効果という点では薬物は食事を上回っていた。しかし,プラセボ+減量食群で体重が4.5kg以上減った例,減塩食(Na摂取量が70mEq/日未満)例で,薬物のみで治療した場合と同程度の降圧がみられた。心血管イベントの発症リスクは減量食+atenolol群で0.85,通常食+chlorthalidone群で1.04であった。黒人は減量食+chlorthalidone群で,白人は減量食+atenolol群でより反応した。悩み,well-being(幸福)で測定したQOLは減量食群で良好であった。薬物の副作用はほとんどみられず,大半の患者がほとんどのパラメータで改善した。性的問題は通常食+chlorthalidone群でプラセボ投与の場合と比較して悪化したが,減量食に変えることで改善した。 |
 |
 |
- [main]
- Wassertheil-Smoller S et al: The trial of antihypertensive interventions and management (TAIM) study; final results with regard to blood pressure, cardiovascular risk, and quality of life. Am J Hypertens. 1992; 5: 37-44. PubMed
|
|
このサイトは国内外の循環器疾患の臨床試験や疫学調査の情報を集めた医療従事者向けのサイトです。日本では認可されていない治療法,保険適用外の治療法,国内では販売されていない医薬品に関する情報も含まれています。一般の方に対する医療情報提供を目的としたものではありません。
あなたは医療従事者ですか?
薬剤や治療法が有効であったとの論文上の記述の引用も,本サイトがその有効性を保証するものではありません。
サイト内で紹介する学説・情報等については,ライフサイエンス出版および提供会社が支持,推奨するものではありません。
サイト内の情報については正確を期しておりますが,薬の使用法や副作用情報は更新されることがありますので,ご留意下さい。
情報内容およびその利用により生じる一切の損害につき,ライフサイエンス出版および提供会社は責任を負いません。