循環器トライアルデータベース

MAPHY
Metoprolol Atherosclerosis Prevention in Hypertensives Study

目的 β遮断薬metoprololによる初期高血圧治療が,サイアザイド系利尿薬と比して,冠動脈イベント[突然死,心筋梗塞(MI)]の発症を減少させるか否かを検討。
コメント 本トライアルは,β遮断薬(主にmetoprololとatenolol)とサイアザイド系利尿薬の効果を比較したHAPPHY試験に続いて行われたものである。HAPPHY試験の結果とは異なり,心血管イベント,突然死の発生などは,いずれもβ遮断薬群で低かった。喫煙群に限定しても,metoprolol群で心血管死は低頻度でHAPPHY試験の結果とは異なった。(桑島
デザイン オープン,多施設,intention-to-treat解析。
期間 追跡期間は平均5年。1976年試験開始。
対象患者 3234例。40~64歳。拡張期血圧が100mmHg超の男性。
治療法 metoprolol群1609例,利尿薬群1625例。
結果 追跡期間中の血圧はmetoprolol群で142/89mmHg,利尿薬群で143/90mmHgと降圧効果に差は認めなかった。冠動脈イベントは255例発症し,25%が致死的なものであり,急性心筋梗塞が39%,無症候性MIが36%であった。これはmetoprolol群で111例,利尿薬群で144例と,metoprolol群で有意に発症率が低かった(p=0.001)。これは1000例当たり年間,各14.3, 18.8で,相対危険度0.76である。心血管イベントの発症はmetoprolol群で有意に低く,うち脳卒中が16%でmetoprolol群で23例(2例死亡),利尿薬群で25例(7例死亡)であった。
文献
  • [main]
  • Wikstrand J et al: Metoprolol versus thiazide diuretics in hypertension; morbidity results from the MAPHY study. Hypertension. 1991; 17: 579-88. PubMed

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ライフサイエンス出版
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収載年月1999.09