 |
急性心筋梗塞(AMI)の疑いが生じた時点から6か月間のCa拮抗薬verapamil投与による,総死亡と再梗塞発症に対する効果を検討。 |
 |
 |
AMI急性期からのverapamil投与は長期予後を改善しない。verapamilは短時間作用型であり,AMI急性期からの使用は勧められない。(桑島) |
 |
 |
無作為,プラセボ対照,二重盲検,多施設。 |
 |
 |
追跡期間は12か月。登録期間は1979年から'81年8月まで。 |
 |
 |
1436例(3498例に投与を開始したが,2062例はWHOのAMIの基準を満たさなかったため投与を中止した)。年齢75歳未満。 |
 |
 |
verapamil群717例とプラセボ群719例に無作為化。CCU(coronary care units)到着直後に,verapamil 0.1mg/kg静注,さらに120mg経口投与後,360mg/日(分3)を6か月間投与。 |
 |
 |
6か月後の死亡数は,verapamil群92例(12.8%),プラセボ群100例(13.9%)で有意差は認めなかった。12か月後の死亡率も,verapamil群15.2%,プラセボ群16.4%で有意差はなかった。6か月後の再梗塞はverapamil群で50例(7%),プラセボ群で60例(8.3%)に発症した。 |
 |
 |
- [main]
- The Danish study group on verapamil in myocardial infarction: Verapamil in acute myocardial infarction. Eur Heart J. 1984; 5: 516-28. PubMed
|
|
このサイトは国内外の循環器疾患の臨床試験や疫学調査の情報を集めた医療従事者向けのサイトです。日本では認可されていない治療法,保険適用外の治療法,国内では販売されていない医薬品に関する情報も含まれています。一般の方に対する医療情報提供を目的としたものではありません。
あなたは医療従事者ですか?
薬剤や治療法が有効であったとの論文上の記述の引用も,本サイトがその有効性を保証するものではありません。
サイト内で紹介する学説・情報等については,ライフサイエンス出版および提供会社が支持,推奨するものではありません。
サイト内の情報については正確を期しておりますが,薬の使用法や副作用情報は更新されることがありますので,ご留意下さい。
情報内容およびその利用により生じる一切の損害につき,ライフサイエンス出版および提供会社は責任を負いません。