循環器トライアルデータベース

CAPPP
Captopril Prevention Project

目的 本態性高血圧患者におけるACE阻害薬と一般的治療の脳心血管合併症予防効果を比較する。
一次エンドポイントは脳卒中,全心筋梗塞(MI)および他の心血管死。
コメント 全体としてはcaptopril群と一般的治療群でイベント発生率に差はなかったが,脳卒中はcaptopril群に多かった。しかし糖尿病を合併している例での分析では,captopril群のほうが一次エンドポイントの発症を抑制するという結果が得られている。(桑島
デザイン PROBE(prospective, randomized, open, blinded-endpoint),多施設(スウェーデン,フィンランドの536施設),intention-to-treat解析。
期間 追跡期間は平均6.1年。
対象患者 10985例。25~66歳。拡張期血圧100mmHg以上。
治療法 ACE阻害薬captopril群(5492例)と一般的治療群(利尿薬,β遮断薬:5493例)に無作為化。
結果 一次エンドポイント症は,captopril群で363例,一般的治療群で335例(11.1 vs 10.2/1000人・年),相対リスク1.05[95%信頼区間(CI)0.90-1.22, p=0.52]。
心血管死亡率は一般的治療群に比較してcaptopril群で低い傾向がみられた[相対リスク0.77(95%CI 0.57-1.04, p=0.092)]。全MIの発症は両群で差がなかったが(162 vs 161),全脳卒中はcaptopril群で有意に多かった [189 vs 148,相対リスク1.25(95%CI 1.01-1.55, p=0.044)]。両群間に心血管合併症発症,死亡の予防について差がなかった。脳卒中リスク予防に対する効果はcaptopril群で血圧レベルが高かったことが関連していると思われる。
文献
  • [main]
  • Hansson L et al for the captopril prevention project (CAPPP) study group: Effect of angiotensin-converting-enzyme inhibition compared with conventional therapy on cardiovascular morbidity and mortality in hypertension; the captopril prevention project (CAPPP) randomised trial. Lancet. 1999; 353: 611-6. PubMed
  • [substudy]
  • 糖尿病例(572例[4.9%]:captopril群309例,一般的治療群263例)。一次エンドポイントはcaptopril群35例 vs 一般的治療群46例;相対リスク(RR)0.59(95%信頼区間0.38~0.91), p=0.018。心筋梗塞は12例 vs 27例;0.34(0.17~0.67),全心イベントは54例 vs 63例;0.67(0.46~0.96, p=0.029),総死亡率はcaptopril群の方が低下した(RR 0.54, p=0.034)。caproprilの有効性が顕著だったのは,男性(p=0.004),血糖コントロール不良(空腹時血糖値≧8.1mmol/L; p=0.033),有効性の傾向がみられたのはコレステロール高値(≧233.3mg/dL)例,HDL-C低値(≦42.2mg/dL)例。新規糖尿病の発症は337例 vs 380例(RR 0.79, p=0.007):Diabetes Care. 2001; 24: 2091-6. PubMed

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収載年月1999.09
更新年月2008.06