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3月24日
Opening Session and Late-Breaking Clinical Trials
慢性虚血性心疾患および心機能の低下した心不全・狭心症患者における自己骨髄単核球細胞の経心内膜移植の有効性は示されず。しかしながら,探索的解析から期待される結果も(第2相試験)。
骨髄単核球細胞(BMC)群(61例):1×108 cells vs プラセボ群(31例) | |
92例:>18歳の重大な冠動脈疾患患者;EF≦45%の狭心症(クラスII-IV)かつ/または心不全(NYHA心機能分類II-III度)患者 |
ランダム化,二重盲検,プラセボ対照,多施設 一次エンドポイント:最大酸素摂取量(MVO2)の変化,心エコーにより評価した左室収縮末期容積(LVESV)の変化,SPECTにより評価した虚血性(可逆的)欠損サイズの変化 |
◆追跡期間は6ヵ月(目標追跡期間は4年)。
◆結果
[一次エンドポイント]
MVO2,LVESV,欠損サイズの変化に有意な群間差なし。
[探索的解析]
EFはBMC群で増加した一方,プラセボ群で低下(1.4% vs -1.3%,P=0.030)。
→文献情報( 堀 正二)
Effect of Transendocardial Autologous Bone Marrow Mononuclear Cell Delivery on Functional Capacity, Left Ventricular Function and Perfusion in Chronic Ischemic Heart Failure: The FOCUS-CCTRN Trial
presenter: Emerson C. Perin, MD, PhD ( Cardiovascular Cell Therapy Research Network , USA )アテローム性動脈硬化症の既往を有する安定した患者において,標準抗血小板薬治療への新規抗血小板薬ボラパクサール(vorapaxar)*追加による心筋梗塞の有意な二次予防効果は認められたが,出血リスクが増大(日本参加試験)。
*新規抗血小板薬で,トロンビン受容体の一つであるプロテアーゼ活性化受容体-1(PAR-1)の競合的拮抗薬。PAR-1を選択的に阻害することによりトロンビンによる血小板凝集を抑制する。血中半減期が長い(>100時間)経口薬。
vorapaxar 2.5mg/日群(13,225例) vs プラセボ群(13,224例) | |
26,449例(日本580例):心筋梗塞(MI:17,779例),脳梗塞(4,883例),末梢動脈疾患(3,787例)の既往 |
ランダム化,二重盲検,プラセボ対照,多施設(日本を含む32ヵ国1,032施設) 一次エンドポイント:心血管死+心筋梗塞+脳卒中の複合エンドポイント |
vorapaxar の有効性,安全性を検証するTRA Programは,非ST上昇型急性冠症候群を対象としたTRACERと今回発表のTRA 2°P -TIMI 50から成る。
TRACER試験の結果は,AHA2011で標準抗血小板薬治療へのvorapaxar追加による2年後の心血管イベント予防効果は認められず,出血リスクが上昇したと発表された。
→文献情報( 堀 正二)
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