循環器トライアルデータベース
学会情報

院外心停止 LUCAS-CPR vs 用手的CPR 4時間生存率:LUCAS-CPR≒用手的CPR
LINC 
LUCAS in Cardiac Arrest
院外心停止患者の自己心拍再開後の4時間生存率において,LUCAS自動心臓マッサージシステムによる心肺蘇生(LUCAS-CPR)は従来の用手的CPRと同等。
目的 院外心停止例において,自動心臓マッサージ器LUCAS*による機械的な胸骨圧迫による心肺蘇生(CPR)の有効性と安全性を従来の用手的CPRと比較する。
*Lund University Cardiac Arrest System
デザイン ランダム化,多施設(欧州6施設)。
一次エンドポイント 自己心拍再開から4時間以内の生存率。
対 象  2,589例。18歳以上と思われ,蘇生を試みることが妥当と考えられる予期しない院外心停止例。
除外基準:外傷性心停止,LUCASにフィットしない身体サイズなど。
期 間 追跡期間は6ヵ月。
治 療 救急医療システム(EMS)職員が到着直後,全例に用手的CPRを開始後,LUCAS-CPRに切り換える群と用手的CPR持続群にランダム化。
LUCAS-CPR群(1,300例):LUCASによるCPR中に,除細動も行う。
用手的CRP群(1,289例)。
両群とも換気,薬剤はガイドラインに拠った。
結 果 [一次エンドポイント]
LUCAS-CPR群23.6% vs 用手的CPR群23.7%:リスク差-0.05%;95%信頼区間-3.32-3.23(P=1.00)。

[その他] 神経学的転帰が良好(Clinical Performance Category;CPC 1-2)なICU退院:7.5% vs 6.4%,
神経学的転帰が良好な退院:8.3% vs 7.8%,
良好な神経学的転帰:1ヵ月後(8.1% vs 7.3%),6ヵ月後(8.5% vs 7.6%)。

LINC - A multicenter randomized trial comparing a mechanical CPR algorithm using LUCAS vs. manual CPR in out-of-hospital cardiac arrest patients
presenter: Sten Rubertsson, MD, PhD ( Uppsala University, Sweden )
noteLUCASウェブサイト:http://www.lucas-cpr.com/jp/lucas_cpr/lucas_cpr
UP
--------------------
(c) copyright 2001-. Life Science Publishing Co., Ltd
EBM LIBRARY