ACC2014 [ Joint ACC/ NEJM Late-Breaking Clinical Trials｜STAMPEDE ] 循環器トライアルデータベース

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肥満の2型糖尿病

肥満手術群 vs IMT群

3年後のHbA1c≦6%：肥満手術＞IMT群*

STAMPEDE　

Surgical Therapy and Medications Potentially Eradicate Diabetes Efficiently

BMI 36kg/m²の2型糖尿病患者において，肥満手術＋集中的内科治療1年後に示されたHbA1cの改善は，3年後も持続。

背景・目的	：	BMI 27-43 kg/m²の2型糖尿病患者において，肥満手術＋集中的内科治療（IMT）はIMTのみにくらべ1年後のHbA1cが改善することを2012年に報告したSTAMPEDE試験の3年追跡結果。［一次エンドポイント］HbA1c≦6%達成率。
デザイン	：	ランダム化，単施設。
対　象	：	150例。20-60歳，BMI 27-43kg/m²，HbA1c＞7.0%の2型糖尿病患者。 ■患者背景：平均年齢49歳，女性66%，HbA1c 9%，糖尿病罹病期間8.3年，糖尿病治療薬≧3剤53%，インスリン使用47%，BMI 36kg/m²，メタボリックシンドローム92%，うつ病32-46%。
期　間	：	追跡期間は3年。
治　療	：	バイパス群（50例；Roux-en-Y胃バイパス術＋IMT），袖状胃切除群（50例；袖状胃切除術＋IMT），IMT群（50例）。 1名の医師がすべての肥満手術を施行。IMTは，生活習慣指導，HbA1c≦6.0%を目標とする薬物治療（インスリン抵抗性改善薬，GLP-1アゴニスト，スルホニル尿素薬，インスリン），栄養指導/心理カウンセリング/内分泌科の定期受診。
結　果	：	3年追跡終了は91%。解析例はIMT群40例，バイパス群48例，袖状胃切除群49例。［一次エンドポイント］ 3年後のHbA1c≦6%達成率は，IMT群（5%）にくらべ，バイパス群（37.5%；P＜0.001），袖状胃切除群（24.5%；P＝0.012）ともに有意に高かった。［その他］ 3年後のBMIの変化はバイパス群（37.1→27.9kg/m²）が袖状胃切除群（36.1→29.2kg/m²）より有意に低く（P＝0.006），両群ともIMT群（36.4→34.8kg/m²）より有意に低かった（P＜0.001）。また，脂質の改善，インスリンを含む投与薬剤数の減少，QOLの改善も，両肥満手術群がIMT群にくらべ有意に大きかった。

presenter: Sangeeta Kashyap, MD ( Cleveland Clinic, USA )

→N Engl J Med. 2014 Mar 31. DOI: 10.1056/NEJMoa1401329

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