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Ribeiro EE et al Randomized trial of direct coronary angioplasty versus intravenous streptokinase in acute myocardial infarction
結論 血栓溶解療法はdirect PTCAに比して治療開始までの時間がより短縮されるため,大部分の患者では血栓溶解療法の施行が好ましいと推測される。

目的 急性心筋梗塞(AMI)患者において,direct PTCA施行と血栓溶解療法の臨床上における有用性を比較検討。
一次エンドポイント:48時間後の梗塞関連動脈の開存性。二次エンドポイント:院内死亡,48時間後の左室駆出率(LVEF),輸血,治療までの時間。
デザイン ランダム化。
セッティング 単施設。ブラジル。
期間 - 登録期間は1989年2月~9月。
対象患者 100例。AMI様の胸痛発現から6時間以内。平均年齢56±10歳。男性83%。梗塞の既往:11%,前壁梗塞:40%,Killip分類IまたはII:97%。
冠虚血に典型的な胸部不快感が20分~6時間持続し,連続した2誘導以上でのST上昇(≧1mm)が認められる症例。
【除外基準】年齢≧75歳,nitroglycerin舌下錠による胸痛の寛解,過去6ヵ月以内の脳卒中既往,過去6ヵ月以内の大手術または外傷,血栓溶解療法への禁忌を示す異常出血の既往,CABG施行歴,同部位におけるQ波梗塞の既往。
治療法 血栓溶解療法施行群(50例:streptokinase 120万Uを1時間で静注)とdirect PTCA施行群(50例:カテーテル法を早急に実施)にランダム化。
全例にaspirin 325mg/日を経口投与。48時間後のカテーテル実施時までheparin 1,000U/時を静注,48時間後以降はdiltiazem 180mg/日(分3)を経口投与。
48時間後に梗塞関連動脈の開存性およびLVEFを評価。
追跡完了率 表記なし。
結果

●評価項目
ベースライン時の患者背景に両群間で差はみられなかったものの,治療までの時間はdirect PTCA群で血栓溶解療法群に比し有意な延長が認められた(238±112 vs 179±98分,p=0.005)。
48時間後の梗塞関連動脈の開存率(74 vs 80%,p=NS)およびLVEF(59±13 vs 57±13%,p=NS)に有意差はみられなかった。

●有害事象
重度の出血イベントおよび輸血は両群ともにみられず,死亡率にも有意差は認められなかった(6 vs 2%,p=NS)。

文献: Ribeiro EE, et al. Randomized trial of direct coronary angioplasty versus intravenous streptokinase in acute myocardial infarction. J Am Coll Cardiol 1993; 22: 376-80. pubmed
関連トライアル Anderson JL et al 1983, DUCCS 1, Friedman HZ et al, GISSI-2 1990, I.S.A.M. Study, ISIS-2, ISIS-2 10 year survival, Mayo Coronary Care Unit and Catheterization Laboratory, MITI II, PACT, PAMI, SCATI, SWIFT, TAMI 1 1987, TAMI 5 1991, TAMI 6, TIMI 5, TIMI II 1995, TIMI IIIB 1995, WWICT, Zijlstra F et al
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