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SPAF I-III 2000 Stroke Prevention in Atrial Fibrillation I-III
結論 aspirin投与を受けている心房細動(AF)患者において,発作性および持続性AF患者における脳卒中発症率は同等であり,リスク因子も類似していた。発作性AF(PAF)を繰り返す高齢患者は脳卒中リスクが高く,抗凝固療法が有効である。また,持続性AF患者と同様の臨床分類により,高リスクのPAF患者の同定が可能であることが示された。

目的 発作性心房細動(PAF)を有する高齢患者において,脳卒中の独立したリスク因子を検討。
デザイン コホート研究。
セッティング 多施設。
期間 追跡期間は平均2年。
対象患者 2,012例(PAF患者460例,持続性AF患者1,552例)。僧帽弁狭窄を有さず,人工心臓弁置換術の施行歴がない症例。SPAF I-III Trial登録患者のうちaspirin 325mg/日投与例,およびSPAF IIIにおけるaspirin+低用量・用量固定warfarin投与例(INR≦1.4)。
【除外基準】年齢<60歳でlone AFでない患者,過度のアルコール嗜好患者。
治療法 多変量解析により,脳梗塞発症の独立したリスク因子を検討。
追跡完了率 表記なし。
結果

●評価項目
PAF患者では平均年齢が有意に低く(66歳 vs 70歳,p<0.001),女性の割合が有意に高く(37% vs 26%,p<0.001),心不全(11% vs 21%,p<0.001)および末梢動脈疾患の既往例(4% vs 7%,p=0.009)が有意に少なかった。脳梗塞の発症率は,PAF患者で3.2%/年(95%CI 2.2-4.6),持続性AF患者で3.3%/年(95%CI 2.7-4.0)と有意差なし。PAF患者における独立した脳梗塞発症のリスク因子は,年齢(相対リスク2.1%/10年,p<0.001),高血圧症(3.4,p=0.003),脳卒中または一過性脳虚血発作(TIA)既往(4.1,p=0.01)であり,これらは持続性AF患者においてもリスク因子であった(各1.7:p<0.001,1.8:p=0.008,2.7:p<0.001)。
SPAF Trialの全例を対象としたリスクの層別化によると,PAF患者は持続性AFに比較して,低リスクに層別化される傾向がみられた(p=0.004)。PAF患者の約1/4は高リスク因子を有し,本患者の脳梗塞発症率は7.8%/年(95%CI 4.5-14)であった(持続性AF患者では8.7%/年,95%CI 6.8-11)。また,層別化した各リスク群の脳梗塞発症率に,両症例群で有意差は認められなかった。

●有害事象
表記なし。

文献: [substudy] Hart RG, et al for the Stroke Prevention in Atrial Fibrillation Investigators. Stroke with intermittent atrial fibrillation: incidence and predictors during aspirin therapy. J Am Coll Cardiol 2000; 35: 183-7. pubmed
関連トライアル ACTIVE W CHADS2 score, ACTIVE W paroxysmal vs sustained, AFFIRM subgroup analysis, Hart RG et al, IST 2001, NABOR, Pearce LA et al, SPAF, SPAF I-III 1999, SPAF I-III 2000, SPAF II 1996, SPAF III 1998, SPORTIF elderly patients
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