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EPIC 1996 Evaluation of c7E3 Fab for the Prevention of Ischemic Complications
結論 冠動脈造影で高リスクにある患者に対するabciximabによる積極的な治療は,虚血イベントと再血行再建術の施行を有意に抑制することから,本治療はコストに見合う可能性が示された。

目的 冠動脈造影で虚血性合併症リスクの高い患者に対し,合併症予防治療として血小板GP IIb/IIIa受容体拮抗薬c7E3 Fab(abciximab)を使用した場合のコストを検討。
デザイン intention-to-treat解析。
セッティング 多施設(56施設)。アメリカ。
期間 追跡期間は6ヵ月。
対象患者 EPIC Trialに登録した2,099例[うち,2,038例(97%)の退院時入院費請求書のコピーを入手,2,072例のうち1,923例(93%)で6ヵ月の入院コストデータを収集]。虚血性合併症のリスクが高い待機的冠動脈形成術施行患者。発症(梗塞後早期の胸痛または安静時の不安定狭心症)から12時間以内,または冠動脈造影上の高リスク病変を有する急性心筋梗塞(AMI)患者。
【除外基準】年齢≧80歳,出血リスクが高い症例。
治療法 医師の技術料はMedicare Fee Scheduleにより算出。初回入院時の虚血イベントの減少と出血イベントの増加によるeconomic tradeoffは多変量回帰分析にて解析。
次の3群にランダム化。
A群:abciximabボーラス投与+静注(708例)。B群:abciximabボーラス投与+プラセボ静注(695例)。C群:プラセボボーラス投与+プラセボ静注(696例)。全例に血管形成術施行前からaspirin 325mg/日経口投与およびheparin静注(施行後は12時間以上静注)。
追跡完了率 1,923例(93%)で6ヵ月の入院コストデータを収集。
【脱落理由】表記なし。
結果

●評価項目
ベースライン時の平均コストは,A群で$13,577±9,873(中央値$11,474),C群では$13,434±11,760($11,090)と有意差なし(p=0.42)。
再入院率はA群24.1%,C群31.2%とA群で23%減少(p=0.004),再血行再建術施行率も各15.6%,19.9%とA群で22%減少し(p=0.04),A群の医療コスト(薬剤費を除く)はC群に比し$1,270有意に抑制された(p=0.018)。緊急PTCA施行率は,A群0.7%,C群3.6%,緊急CABG施行率は2.4% vs 3.6%とA群で減少し,これによりA群のコストが$444/人抑制された。一方,非インターベンション施行例における大出血が10.6% vs 3.3%,軽度の出血が16.8% vs 9.2%とA群において増加し,C群に比し$531/人のコスト増となった。
標準的な治療(C群)からabciximab投与(A群)(abciximab費$1,407も含む)に変更すると,A群で平均$293/人の追加費用がかかることが示された[p=0.72(差額),95%CI -$1,300 to +$1,886)(6ヵ月累積)]。

●有害事象
表記なし。

文献: [substudy] Mark DB, et al for the EPIC Investigators. Economic assessment of platelet glycoprotein IIb/IIIa inhibition for prevention of ischemic complications of high-risk coronary angioplasty. Circulation 1996; 94: 629-35. pubmed
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