抗血栓トライアルデータベース
home
テキストサイズ
CAPTURE 1999 c7E3 Fab Antiplatelet Therapy in Unstable Refractory Angina
結論 血栓形成の代理マーカーとされる血清トロポニンT値は,冠動脈形成術施行を要する治療抵抗性不安定狭心症の高リスク患者の識別に有用であり,本患者群における抗血小板療法のベネフィットは有意に高いことが示された。

目的 治療抵抗性不安定狭心症患者において,血清トロポニンT値が血小板GP IIb/IIIa受容体拮抗薬abciximabによる治療ベネフィットが得られる高リスク患者の予測因子となりうるかを検討。
デザイン ランダム化,プラセボ対照。
セッティング 多施設(12ヵ国,69施設)。
同CAPTURE Trial(1997年,メインスタディ)。
期間 追跡期間は6ヵ月。登録期間は1993年5月~1995年12月。
対象患者 890例(CAPTURE Trialの対象1,265例中,血清サンプルの入手が可能であった症例)。
治療法 abciximab投与群(0.25mg/kgボーラス投与後,施行後1時間まで10μg/分で持続静注)とプラセボ群にランダム化。
血管造影後24時間以内かつランダム化後2時間以内に投与開始し,18~24時間以内にPTCA施行。
追跡完了率 表記なし。
結果

●評価項目
ベースライン時のトロポニンT値>0.1ng/mLは275例(abciximab群136例,プラセボ群139例:A層),≦0.1ng/mLは615例(abciximab群308例,プラセボ群307例:B層)。
B層では心イベント(非致死性MIおよび全死亡)の累積発生率はプラセボ群とabciximab群間で有意差はみられなかったが,A層ではプラセボ群で有意に高く(PTCA施行前6.6% vs 0.7%:p=0.02,PTCA施行後17.4% vs 3.6%:p=0.007),6ヵ月後も同様であった(23.9% vs 9.5%,オッズ比0.32,95%CI 0.14-0.62,p=0.002)。6ヵ月後における心イベント発生率のAおよびB層のプラセボ群の比較では,A層で有意に高かったが(23.9% vs 7.5%,p<0.001),abciximab投与群では同等であった(9.5% vs 9.4%)。abciximab群においてイベント発生率が低かったのは,MI発生が有意に抑制されたためであった(オッズ比0.23,95%CI 0.12-0.49,p<0.001)。

●有害事象
表記なし。

文献: [substudy] Hamm CW, et al for the c7E3 Fab Antiplatelet Therapy in Unstable Refractory Angina (CAPTURE) Study Investigators. Benefit of abciximab in patients with refractory unstable angina in relation to serum troponin T levels. N Engl J Med 1999; 340: 1623-9. pubmed
関連トライアル CAPTURE 1997, CAPTURE 2000, EASY, ECSG-UA, EPIC 1994, EPIC 1994, EPIC 1996, EPIC 1997, EPISTENT 1999, EPISTENT 1999, GUSTO IV-ACS, ICTUS, ICTUS 5-year outcomes, ISAR-SWEET, Koch KC et al, PARAGON-A, PRISM, PRISM-PLUS 1998, PURSUIT 1998, RAPPORT, TACTICS-TIMI 18 2001, TARGET
関連記事