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EPISTENT 1999 Evaluation of Platelet IIb/IIIa Inhibitor for Stenting
結論 PTCAを施行するにあたって,ステント植込み+abciximab併用投与により補助的な長期にわたる臨床ベネフィットが得られることが示された。

目的 待機的ステント植込みにおいて,血小板GP IIb/IIIa受容体拮抗薬abciximabの遠隔期(6ヵ月後)における有効性を評価。
エンドポイント:6ヵ月後の死亡+心筋梗塞(MI)の複合,標的血管への血行再建術の再施行。
デザイン ランダム化,プラセボ対照,intention-to-treat解析。
セッティング 多施設(2ヵ国,63施設)。アメリカ,カナダ。
期間 追跡期間は6ヵ月(≧183日)。登録期間は1996年7月~1997年9月。
対象患者 2,399例。待機的または緊急のPTCA予定例(バルーンまたはステントによる血行再建術施行を要する標的病変を1つ以上有する患者,およびAMI治療のためのインターベンションを施行していない患者)。
治療法 ステント+プラセボ群(809例:S+P群),ステント+abciximab投与群(794例:S+A群),バルーン+abciximab投与群(796例:B+A群)にランダム化。
バルーン拡張10~60分前にabciximab 0.25mg/kgをボーラス投与後,0.125μg/kg/分(最大投与量10μg/分)を12時間投与。
血行再建術施行前に全例にaspirin投与。ステント植込み例へはticlopidineを投与。全例に体重補正heparinを投与(abciximab投与群:低用量heparin,プラセボ群:標準用量heparin)。
追跡完了率 165日後の生存状況に関する追跡非完了率は0.6%(14例)。死亡以外のイベント発生状況に関する追跡非完了率は1.8%(42例)。
【脱落理由】6ヵ月後の追跡調査を165日以内に実施。
結果

●評価項目
6ヵ月後の複合エンドポイント(死亡+MI)発生率はS+P群11.4%,S+A群5.6%とS+A群で有意に抑制され(ハザード比0.47,95%CI 0.33-0.68,p<0.001),B+A群7.8%との比較でも同様であった(0.67,0.49-0.92,p=0.01)。S+A群とB+A群の比較においてもS+A群で減少した(0.70,0.48-1.04,p=0.07)。abciximab投与によるベネフィットは6ヵ月後においても持続しており,イベント発生の絶対減少数は,S+P群と比較してS+A群では30日後で5.5例,6ヵ月後で5.8例,B+A群では各4.4例,3.6例であった。
標的血管への血行再建術の再施行率はS+P群10.6%,S+A群8.7%(ハザード比0.82,95%CI 0.59-1.13,p=0.22),B+A群では15.4%(1.49,1.13-1.97,p=0.005)。S+A群ではB+A群に比し44%減少した(0.55,0.41-0.74,p<0.001)。
糖尿病既往患者(491例,20%)においては,S+A群で標的血管における血行再建術の再施行率が減少した(8.1% vs S+P群16.6%,p=0.02,vs B+A群18.4%,p=0.008)。

●有害事象
表記なし。

文献: [substudy] Lincoff AM, et al for the Evaluation of Platelet IIb/IIIa Inhibition in Stenting Investigators. Complementary clinical benefits of coronary-artery stenting and blockade of platelet glycoprotein IIb/IIIa receptors. N Engl J Med 1999; 341: 319-27. pubmed
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