抗血栓トライアルデータベース
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EAFT 1995 European Atrial Fibrillation Trial
結論 非リウマチ性心房細動(AF)および軽度の脳梗塞既往患者において,抗凝固療法の有効性を最大に到達させるためにはINR値3.0(2.0-3.9)を目標とし,2.0未満および5.0以上は避けるべきであることが示された。

目的 非リウマチ性心房細動(AF)および最近の軽度の脳梗塞既往患者において,血栓塞栓症と出血性合併症の抑制に適した抗凝固療法におけるINR値を検討。
一次アウトカム:血管死,非致死性脳卒中(頭蓋内出血を含む),非致死性心筋梗塞(MI),全身性塞栓。
デザイン ランダム化,プラセボ対照,オープン(経口抗凝固薬),二重盲検(aspirin)。
セッティング 多施設(13ヵ国)。
ベルギー,デンマーク,フランス,ドイツ,イスラエル,イタリア,オランダ,ノルウェー,ポルトガル,スペイン,スウェーデン,スイス,イギリス。
期間 追跡期間は平均2.1年。
登録期間は1988年10月~1992年5月。1993年4月追跡終了。
対象患者 214例。平均年齢71歳。男性55%。EAFT Trialで抗凝固療法群にランダム化された症例。ベースライン時において43%が高血圧症の既往を有していた。
治療法 抗凝固薬(主にacenocoumarolを選択)はプロトロンビン時間で用量調整。INR 3.0(2.5-3.9)を目標値として経口投与。
追跡完了率 表記なし。
結果

●評価項目
イベント発生は39例(虚血性イベント23例,主要な出血性イベント13例,その他3例)。INR 2.0-3.9の症例で,虚血性および出血性イベント発生が最も少なかった。INR<2.0(主に虚血性イベント:18例/100人・年)とINR≧5.0(主に出血性イベント:60例/100人・年)でイベント発生率が最も高く認められた。
多変量解析による虚血性および出血性合併症の発症率をINR<2.0と比較すると,INR 2.0-2.9ではイベント発生が80%減少し(rate ratio 0.2,95%CI 0.1-0.6,p=0.003),INR≧5.0ではrate ratio 3.6(95%CI 1.2-11,p=0.022)であった。

●有害事象
表記なし。

文献: [substudy] The European Atrial Fibrillation Trial Study Group. Optimal oral anticoagulant therapy in patients with nonrheumatic atrial fibrillation and recent cerebral ischemia. N Engl J Med 1995; 333: 5-10. pubmed
関連トライアル ACE , AFASAK 2 1999, BAATAF, EAFT 1993, Hylek EM et al, J-RHYTHM target INR values, JNAF-ESP, Kuramatsu JB et al, NASPEAF, Pengo V et al, Poli D et al, RAF, Sadanaga T et al, SPAF, SPAF II 1996, SPIRIT, SPORTIF INR control, SPORTIF pooled analysis, SPORTIF risk of bleeding, Torn M et al, Veterans Affairs Stroke Prevention
in Nonrheumatic Atrial Fibrillation
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