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PAMI Primary Angioplasty in Myocardial Infarction Study
結論 急性心筋梗塞(AMI)患者へのt-PAによる血栓溶解療法に比し,immediate PTCAは非致死性再梗塞または死亡を抑制し,脳内出血発生も少なく,左室機能は同等であることが示された。

目的 急性心筋梗塞(AMI)患者に対するPTCAと血栓溶解療法t-PAの有効性を比較検討。
デザイン ランダム化,intention-to-treat解析。
セッティング 多施設(2ヵ国,12施設)。アメリカ,フランス。
期間 追跡期間は24時間以上,6週間。登録期間は1990年6月~1992年4月。
対象患者 395例。29~85歳(平均60歳)。MI発症後12時間未満。
【除外基準】痴呆患者,左脚ブロック,心原性ショック,出血リスクの増加など。
治療法 PTCA施行群(195例:heparin 5,000~1万Uを静注)とt-PA投与群[200例:t-PA 100mg(体重<65kgの場合は1.25mg/kg)を3時間以上で静注]にランダム化。
初期治療として,酸素吸入,nitroglycerin静注,経口aspirin 325mg,heparin 1万Uをボーラス静注。全例に対して,部分トロンボプラスチン時間をコントロールの1.5~2倍(活性化凝固時間160~200秒)に達するまで,heparinを3~5時間静注。nitroglycerinを24時間以上静注後,硝酸薬,aspirin 325mg/日,diltiazem 120~240mg/日をルーチン投与。β遮断薬およびlidocaine静注は担当医の判断に委ねた。24時間後および6週間後にRI心室造影にて心機能を評価。
追跡完了率 表記なし。
結果

●評価項目
PTCA群では対象の90%で施行し,うち97%で開存,緊急CABG施行の必要性はみられなかった。
院内死亡率は,t-PA群6.5%,PTCA群2.6%とPTCA群で有意に抑制された(p=0.06)。post hoc解析によると,低リスクでない患者群(前壁梗塞,年齢>70歳,入院時の心拍数>100拍/分)における死亡率は各10.4%,2.0%(p=0.01)。再梗塞または死亡率は,t-PA群12.0%,PTCA群5.1%(p=0.02)。
また,6ヵ月後の安静時の平均EFはt-PA群53%,PTCA群53%(p=0.52),運動負荷時においても56% vs 56%(p=0.73)と両群で同等であった。6ヵ月後の再梗塞または死亡率は,t-PA群16.8%,PTCA群8.5%(p=0.02)。

●有害事象
脳出血の発生率は,t-PA群2%,PTCA群0%(p=0.05)。

文献: [main] Grines CL, et al for the Primary Angioplasty in Myocardial Infarction Study Group. A comparison of immediate angioplasty with thrombolytic therapy for acute myocardial infarction. N Engl J Med 1993; 328: 673-9. pubmed
関連トライアル ACME, Alabama Registry of Myocardial Ischemia, Barbash GI et al, CLARITY-TIMI 28, ECSG-RTPA, EMIP, García E et al, GUSTO IIb 1997, GUSTO III, GUSTO-I 1993, GUSTO-I 1993, HART 1990, Mayo Coronary Care Unit and Catheterization Laboratory, NRMI-2, OASIS-5, PACT, Ribeiro EE et al, TAMI 1 1987, TAMI 5 1991, TAMI 5 1991, TIMI II 1989, TIMI IIA 1988, TIMI IIA 1990, TIMI IIIB 1994, TIMI IIIB 1995, TRANSFER-AMI, VANQWISH, WARIS 1990, Zijlstra F et al
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