抗血栓トライアルデータベース
home
テキストサイズ
ACME Angioplasty Compared to Medicine
結論 1枝病変の冠動脈疾患患者においては,薬物治療よりもPTCA施行のほうが症状の軽減と運動耐容能の回復に有効であることが示された。一方,PTCAは薬物療法よりもコストおよび合併症の発生頻度が高かった。

目的 1枝病変を有する安定狭心症患者において,症状および運動耐容能に対する有効性をPTCAと薬物療法で比較検討。
一次エンドポイント:ベースライン時からの運動耐容能の変化,狭心症発作の回数,nitroglycerinの投与量。
デザイン ランダム化,intention-to-treat解析。
セッティング 多施設(Veterans Affairs Center)。アメリカ。
期間 追跡期間は6ヵ月。スクリーニングの期間は1987年5月~1990年5月。
対象患者 212例。安定狭心症患者。心外膜冠動脈の1枝において70~99%の狭窄を有する症例。
治療法 ベースライン時の運動耐容能テスト測定の24時間以前にすべての抗狭心症治療を中止。ベースライン時に虚血症状が認められた患者を,薬物治療群(107例)とPTCA施行群(105例)にランダム化。
薬物治療群:段階的療法とし,硝酸薬,β遮断薬,Ca拮抗薬を単独または併用投与。PTCA群:施行前と施行後1ヵ月間はCa拮抗薬を投与し,施行開始前にheparin,施行中と施行後12時間はnitroglycerinを投与。全例にaspirin 325mg/日投与。6ヵ月後,全例に運動負荷試験と冠動脈造影を実施。
追跡完了率 表記なし。
結果

●評価項目
PTCA群では100例でPTCAを施行し,80例で臨床的に成功(平均狭窄率は76%から36%へ減少)。PTCA群の2例が緊急CABG施行を必要とし,施行後6ヵ月までに16例がPTCAを再施行した。薬物治療群では11例でPTCAを施行。MI発症はPTCA群5例,薬物治療群3例であった(p=0.50)。6ヵ月後,PTCA群で64%(61/96例),薬物治療群で46%(47/102例)に狭心痛が認められず,PTCA群で有意に症状が軽減した(p<0.01)。PTCA群では薬物治療群に比し運動耐容時間が有意に延長したものの(2.1分 vs 0.5分,p<0.0001),コスト,合併症の頻度が高かった。

●有害事象
表記なし。

文献: [main] Parisi AF, et al on behalf of the Veterans Affairs ACME Investigators. A comparison of angioplasty with medical therapy in the treatment of single-vessel coronary artery disease. N Engl J Med 1992; 326: 10-6. pubmed
関連トライアル COURAGE quality of life, MASS, PAMI, Schwartz L et al
関連記事