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TAMI 1 1987 Thrombolysis and Angioplasty in Myocardial Infarction 1
結論 急性心筋梗塞(AMI)発症後血栓溶解療法成功例において,緊急PTCAの待機的PTCAに対する臨床上の優位性は認められなかった。

目的 急性心筋梗塞(AMI)後の血栓溶解療法(t-PA)成功例において,緊急PTCAと待機的PTCAの効果を比較検討。
デザイン ランダム化,オープン。
セッティング 多施設(7病院)。アメリカ。
期間 追跡期間は10日。登録期間は1985年12月~1986年10月。
対象患者 197例。平均年齢56歳。AMI発症後4時間未満,または重度の持続した胸痛発現から6時間未満。ECG所見により,隣接した2つ以上の誘導でのST上昇(≧1mm)が認められる症例。
【除外基準】nitroglycerin投与による胸痛の軽減または持続時間<20分,年齢>75歳,最近の脳卒中・外科手術・外傷の既往,出血性素因,CABG施行歴,梗塞関連動脈におけるQ波梗塞の既往,心原性ショックなど。
治療法 発症から2.95±1.1時間以内にt-PA 150mgを6~8時間で静注。90分後の冠動脈造影により梗塞関連動脈の開存(TIMI grade 2または3)が認められ,残存狭窄≧50%,冠動脈血管形成術に適合する197例を,緊急PTCA群(99例)と7~10日後に施行した待機的PTCA群(98例)にランダム化。緊急PTCA群へはheparin 5,000U静注を追加投与。
全例にheparin 500~1,000U/時静注(24時間以上,部分トロンボプラスチン時間をコントロールの1.5~2倍に維持),経口aspirin 325mg/日,経口dipyridamole 225mg/日(分3),経口diltiazem 120~240mg/日(分4)を併用投与。β遮断薬は高血圧症,狭心症の再発,不整脈治療にのみ投与。入院後24時間にlidocaine静注。
追跡完了率 表記なし。
結果

●評価項目
再閉塞率は緊急PTCA群で11%,待機的PTCA群で13%と両群間に有意差は認められなかった(p=0.67)。両群ともに左室機能に有意な改善は認められず,梗塞域の壁運動は両群で同程度の改善がみられた。待機的PTCA群における再発性虚血による緊急PTCAへの治療変更は16%(緊急PTCA群では5%,p=0.01)。7日目の血管造影で待機的PTCA群の14%に狭窄の改善が認められた。

●有害事象
表記なし。

文献: [main] Topol EJ, et al and the Thrombolysis and Angioplasty in Myocardial Infarction Study Group. A randomized trial of immediate versus delayed elective angioplasty after intravenous tissue plasminogen activator in acute myocardial infarction. N Engl J Med 1987; 317: 581-8. pubmed
関連トライアル Barbash GI et al, ECSG-RTPA, GUSTO IIb 1997, GUSTO-I 1993, HART 1990, Mayo Coronary Care Unit and Catheterization Laboratory, PACT, PAMI, RESTORE, Ribeiro EE et al, TAMI 1 1988, TAMI 5 1991, TAMI 5 1991, TAMI 6, TIMI 5, TIMI II 1989, TIMI IIA 1988, TIMI IIA 1990, Zijlstra F et al
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