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AIMS 1990 APSAC Intervention Mortality Study
結論 急性心筋梗塞(AMI)患者に対する早期のAPSAC投与は安全であり,また長期投与の有効性が確認された。

目的 急性心筋梗塞(AMI)患者の1年生存率に対する血栓溶解薬anistreplase(APSAC)の有用性を検討。
デザイン ランダム化,プラセボ対照,二重盲検,intention-to-treat解析。
セッティング 単施設。イギリス。
期間 追跡期間は12ヵ月。
対象患者 1,258例。年齢≦70歳。AMIと疑われる症状(30分以上持続)発現から6時間以内に治療開始可能な症例。ECG所見による2誘導以上でのST上昇(≧0.1mV)および/または前胸部の2誘導以上でのST上昇(≧0.2mV)。
【除外基準】出血リスク,心血管での禁忌,最近の血栓溶解療法施行。
治療法 APSAC投与群(624例:30Uを5分静注)とプラセボ群(634例)にランダム化(発症からの時間により患者を層別化:30分~4時間未満または4~6時間)。投与開始後,heparinを6時間静注。warfarin投与は3ヵ月以上継続。
追跡完了率 表記なし。
結果

●評価項目
30日後の死亡はAPSAC群40例(6.4%),プラセボ群77例(12.1%)であり(オッズ減少率50.5%,95%CI 26.1-66.8%,p=0.0006),1年後の死亡は各69例(11.1%),113例(17.8%)であった(オッズ減少率43%,95%CI 20.9-58.5%,p=0.0007)。死亡率に発症から治療開始までの時間,患者背景との関連性はみられなかった。両群において1年生存率に最も大きく影響したのは梗塞部位と年齢であり,頻拍(100拍/分以上)と虚血性心疾患の既往歴もリスク増加に関連していた。
APSAC群では主要なAMIの合併症(心原性ショック,心停止など)の発症が少なく(77例 vs 106例,p=0.03),院内および退院後の再梗塞は多くみられたものの有意ではなかった。

●有害事象
出血はAPSAC群で多かったが,ほとんどが小出血であった(86例 vs 26例,p<0.001)。

文献: [main] AIMS Trial Study Group. Long-term effects of intravenous anistreplase in acute myocardial infarction: final report of the AIMS study. Lancet 1990; 335: 427-31. pubmed
関連トライアル AIMS 1988, Castaigne AD et al, DUCCS 1, EMERAS, ISIS-2, ISIS-3, TIMI 4
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