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Hassan WM et al Improved Anticoagulation with a Weight-Adjusted Heparin Nomogram in Patients with Acute Coronary Syndromes: A Randomized Trial
結論 急性冠症候群(ACS)患者における体重補正用量のheparin投与は,標準的投与量に比較して投与開始後24時間の抗凝固作用を改善することが示された。

目的 急性冠症候群(ACS)患者において,体重補正用量と標準用量のheparin投与による抗凝固作用と効果の発現速度を比較検討。
デザイン ランダム化。
セッティング アメリカ。
期間 追跡期間は48時間。登録期間は1994年7月~1995年2月。
対象患者 64例(男性31例)。平均年齢60歳。heparin投与を要するACS患者。
【除外基準】血栓溶解療法を受けている患者。
治療法 standard-care群(35例:heparin 5,000Uボーラス静注後,1,000U/時静注)とweight-based群(29例:80U/kgボーラス静注後,18U/kg/時静注)にランダム化。活性化部分トロンボプラスチン時間(aPTT)をベースラインより6時間ごとに24時間後まで,さらに48時間後に測定。aPTTは60~90秒の達成および維持を目標とした。投与量は,standard-care群では100~200U/時,weight-based群は2~4U/kg/時の幅で投与量を調整。
追跡完了率 表記なし。
結果

●評価項目
平均aPTTはweight-based群でstandard-care群に比し高かった[6時間後:150秒 vs 83秒(p=0.001),12時間後:100 vs 79(p=0.09),18時間後:66 vs 61(p=0.005),24時間後:63 vs 56(p=0.09),48時間後:64 vs 56(p=0.11)]。6時間後のaPTTが61秒未満だったのはweight-based群3例(14%),standard-care群15例(42%)であり(p=0.054),18時間後では6例(23%)vs 15例(48%)であった(p=0.007)。12時間後(30% vs 24%,p=0.3)と24時間後(61% vs 40%,p=0.4)では有意差は認められなかった。

●有害事象
治療期間中,重大な出血性合併症は両群において認められなかった。

文献: Hassan WM, et al. Improved Anticoagulation with a Weight-Adjusted Heparin Nomogram in Patients with Acute Coronary Syndromes: A Randomized Trial. J Thromb Thrombolysis 1995; 2: 245-9. pubmed
関連トライアル ATC, Cohen M et al, Hochman JS et al, OASIS-5 and 6
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