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CAPTURE 2000 Chimeric c7E3 AntiPlatelet Therapy in Unstable angina REfractory to standard treatment
結論 72時間後のTnTは心リスクの予測因子であることが示されたが,CRPとの関連性は認められなかった。一方,CRPは6ヵ月後の心リスクおよび冠動脈血行再建術(CABGおよびPTCA)再施行の独立した予測因子であることが示された。

目的 不安定狭心症患者において,C反応性蛋白(CRP)およびトロポニンT(TnT)が6ヵ月後の心リスクの予測因子となりうるかを検討。
デザイン ランダム化,プラセボ対照。
セッティング 多施設(12ヵ国,69施設)。
同CAPTURE Trial(1997年,メインスタディ)。
期間 追跡期間は6ヵ月。登録期間は1993年5月~1995年12月。
対象患者 447例(CAPTURE Trialのプラセボ群にランダム化された不安定狭心症患者)。heparinおよびglyceryl trinitrate静注下(平均14時間)に,ECG異常を伴う安静時胸痛を繰り返し,血管造影所見での責任血管の狭窄率≧70%の症例。
治療法 abciximab投与群とプラセボ群にランダム化後,2時間以内に投与開始。全例に冠動脈インターベンションを投与開始後18~24時間以内に施行。
追跡完了率 表記なし。
結果

●評価項目
ベースライン時において,全例の30%(134例)でTnT値>0.1μg/L,41%ではCRP値>10mg/Lであった。治療開始から72時間後(冠動脈インターベンション施行時を含む)のTnT値>0.1μg/Lは全死亡とMIの予測因子であったが(17.4% vs 4.2%,p<0.001),CRP値>10mg/Lは有意な予測因子ではなかった(10.3% vs 8%,p=0.41)。TnT濃度>0.1μg/Lの症例においてインターベンション施行前の胸痛発現が多くみられたが(44.8% vs 16.9%,p<0.001),CRPが高値の患者では認められなかった(25.9% vs 24.8%,p=0.92)。一方,6ヵ月後では,CRP値は心リスク(全死亡,MI)の有意な予測因子であった(18.9% vs 9.5%, p=0.003)。
多変量解析により,CRP(p=0.01),TnT(p<0.001),年齢>65歳(p=0.02),MI既往(p=0.66)が6ヵ月後の全死亡およびMIの独立した予測因子であることが示された。さらに,6ヵ月後の冠動脈再狭窄とTnT値に関連性は認められなかったが(3% vs 4.5%,p=0.49),CRP濃度とは有意に相関していた(7% vs 2.3%,p=0.03)。
CAPTURE Trialのabciximab群における不安定狭心症患者(433例)を含めた回帰分析により,CRP値とabciximab投与によるベネフィットの間に有意な関連性は認められなかった。30日後では,CRP値>10mg/L症例ではオッズ比0.52,p=0.011,CRP値<10mg/L症例では0.56,p=0.008と両群におけるabciximab投与によるベネフィットに有意差はなく,6ヵ月後においても同様であった(CRP値>10mg/L症例:オッズ比0.72,p=0.21,CRP値<10mg/L症例:0.67,p=0.13)。

●有害事象
表記なし。

文献: [substudy] Heeschen C, et al for the CAPTURE Investigators. Predictive value of C-reactive protein and troponin T in patients with unstable angina: a comparative analysis. J Am Coll Cardiol 2000; 35: 1535-42. pubmed
関連トライアル CAPTURE 1997, CAPTURE 1999, ECSG-UA, EPIC 1994, EPIC 1997, ICTUS, ICTUS 5-year outcomes, TIMI IIIB 1995
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