抗血栓トライアルデータベース
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NRMI-2 Second National Registry of Myocardial Infarction
結論 血栓溶解療法に禁忌でなく,心原性ショックの発生もない急性心筋梗塞(AMI)患者では,PTCAおよびrt-PAによる血栓溶解療法は院内死亡,死亡および非致死性脳卒中,MI再発抑制において同等の効果を有することが示された。

目的 急性心筋梗塞(AMI)患者において,primary PTCAとalteplase(rt-PA)による血栓溶解療法の有効性を比較検討。
デザイン 非ランダム化。
セッティング 多施設(50州の病院)。アメリカ。
期間 -
対象患者 34,847例。NRMI-2 Trial登録症例(心電図所見,心筋酵素値,あるいは血管造影所見でAMIが確認された症例のうち,以下の条件をすべて満たす患者:登録期間1994年6月1日~1995年10月31日,他施設から試験参加施設へ転院されていない,発症後12時間以内にalteplaseまたはprimary PTCAによる再灌流療法を施行)。
治療法 対象症例(primary PTCA施行群4,939例,alteplase投与群29,908例)のうち,PTCA群で血栓溶解療法への禁忌がない4,052例とalteplase群で48時間以上の入院を要した24,705例を比較。
追跡完了率 表記なし。
結果

●評価項目
心原性ショックを発生した症例を除いた場合では,両群の患者背景は類似していた。
治療開始までの時間(中央値)は,alteplase群42分(入院~静注開始),PTCA群111分(入院~初回バルーン拡張)とPTCA群で有意に延長した(p<0.0001)。
心原性ショック発生例における院内死亡率は,alteplase群 52%,PTCA群32%と両群で高かったが,alteplase群で有意に上昇した(p<0.0001)。一方,心原性ショック非発生例では,両群で同等であった(5.4% vs 5.2%)。
心原性ショック非発現例における脳卒中の発症率はalteplase群1.6%,PTCA群0.7%とalteplase群で有意に高く(p<0.0001),これは頭蓋内出血の発生率の相違によるものであった(1.0% vs 0.1%,p<0.0001)。死亡および非致死性脳卒中の複合イベント発生率は両群間で差はみられなかったが(6.2% vs 5.6%),75歳以上の症例ではalteplase群で有意に高く(18.4% vs 14.6%,p<0.03),主に頭蓋内出血の発生率の相違によるものであった。MI再発率は,両群間に有意差は認められなかった(2.9% vs 2.5%)。

●有害事象
表記なし。

文献: Tiefenbrunn AJ, et al. Clinical experience with primary percutaneous transluminal coronary angioplasty compared with alteplase (recombinant tissue-type plasminogen activator) in patients with acute myocardial infarction: a report from the Second National Registry of Myocardial Infarction (NRMI-2). J Am Coll Cardiol 1998; 31: 1240-5. pubmed
関連トライアル Alabama Registry of Myocardial Ischemia, Barbash GI et al, GUSTO IIb 1997, GUSTO III, LATE 1995, LATE 1996, PACT, PAMI, TAMI 1 1988, TAMI 5 1991, TAMI 5 1991, TAMI 5 1992, TIMI 4, TIMI II 1989, TIMI II 1992, TIMI II 1993, TIMI II Pilot and Clinical Trial, TIMI IIA 1990, TIMI IIIB 1995
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