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Veterans Affairs Cooperative Study
結論 CABG施行前のaspirin投与は術後投与に比較し,早期の静脈グラフト開存への効果は認められず,出血性合併症を増加させた。一方,Yグラフトおよび内胸動脈グラフトについては,有意差がないものの,術前投与により早期開存率の改善傾向が認められた。

目的 CABG施行前または施行後の抗血小板薬aspirin投与による早期のグラフト開存性への効果および合併症への影響を比較検討。
一次エンドポイント:伏在静脈グラフトの開存率。
デザイン ランダム化,プラセボ対照,二重盲検。
セッティング 多施設(10病院:Cooperative Studies Program of the Department of Veterans Affairs Medical Research Service)。アメリカ。
期間 追跡期間は平均8日。登録期間は1986年7月~1988年9月。
対象患者 351例(男性)。平均年齢59歳。静脈グラフトを用いた待機的CABG施行例。術後60日以内にカテーテル法を実施し,そのデータが利用可能であった者。
治療法 CABG施行の5日以上前にaspirin投与を中止。施術前夜にaspirin 325mg術前(12時間前)投与群(176例)とプラセボ群(175例)にランダム化。
術後は全例にaspirin 325mg/日投与(術後6時間から投与開始,経口投与が可能になるまでは経鼻胃管にて投与)。カテーテル法および血管造影を術後4~58日後(平均8日後)に実施し,伏在静脈グラフトおよび内胸動脈グラフトの閉塞率を評価。
追跡完了率 表記なし。
結果

●評価項目
静脈グラフトの閉塞率は,aspirin群7.4%(全457グラフト),プラセボ群7.8%(全451グラフト)で両群間に有意差はみられなかった(p=0.871)。静脈グラフトのタイプ別の検討では,Yグラフトの閉塞率はaspirin群0.0%(0/22),プラセボ群7.0%(3/43)と,aspirin群で改善傾向が認められた(p=0.066)。また,246例(aspirin群126例,プラセボ群120例)における内胸動脈グラフトの閉塞率に関しても,aspirin群0.0%(0/131),プラセボ群2.4%(3/125)とaspirin群で良好であった。

●有害事象
aspirin群ではプラセボ群に比し,輸血量が有意に多く(中央値900mL vs 725mL,p=0.006),出血による再手術施行率が有意に高く(6.3% vs 2.4%,p=0.036),また術後6時間の胸腔ドレナージ量も有意に多かった(中央値500mL vs 448mL,p=0.011)。

文献: Goldman S, et al and the Department of Veterans Affairs Cooperative Study Group. Starting aspirin therapy after operation: Effects on early graft patency. Circulation 1991; 84: 520-6. pubmed
関連トライアル Antiplatelet Therapy after Coronary Artery Bypass Graft Surgery, Brooks N et al, CABADAS, Chesebro JH et al 1982, Chesebro JH et al 1984, Gavaghan TP et al, GESIC, Hockings BE et al, Kohler TR et al, Limet R et al, McCollum C et al, McEnany MT et al, Pantely GA et al, Rajah SM et al 1985, Rajah SM et al 1994, Sharma GV et al, VA Cooperative CABG, VA Cooperative Study 1989, Veterans Affairs Cooperative Trials
on Antiplatelet Therapy after CABG
, Yli-Mäyry S et al
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