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SWIFT Should We Intervene Following Thrombolysis?
結論 血栓溶解療法を受けている急性心筋梗塞(AMI)患者へのPTCAまたはCABG施行は,臨床上必要とする症例においてのみ実施すべきである。

目的 anistreplase(APSAC)による血栓溶解療法を行っている急性心筋梗塞(AMI)患者において,責任病変に対する早期のPTCAまたはCABGの追加が予後を改善するかを検討。
一次エンドポイント:12ヵ月以内の死亡または再梗塞。
デザイン ランダム化,オープン。
セッティング 多施設(2ヵ国,21病院および施設)。イギリス,アイルランド。
期間 追跡期間は12ヵ月。
対象患者 800例。年齢<70歳。AMI発症から3時間以内。2つ以上の標準誘導におけるST上昇(>0.1mV)または2つ以上の前胸部誘導におけるST上昇(>0.2mV)。
【除外基準】心原性ショック(SBP<80mmHg),出血性素因の既往または最近の出血,過去1年間の活動性の消化性潰瘍,過去3ヵ月の脳血管障害,手術施行歴または重篤な外傷の既往,過去6ヵ月のstreptokinaseまたはanistreplase投与歴など。
治療法 APSAC静注後,24時間以内にランダム化。48時間以内にランダムに冠動脈造影を行い,適応があればPTCAまたはCABGを行う介入群(397例)と従来の治療を行う従来法群(403例)にランダム化。
APSAC 30Uを5分間で静注し,4~6時間後にheparin 1,000U/時の持続静注を開始(活性化部分トロンボプラスチン時間が2倍になるように用量調整)。その後,担当医の判断により経口warfarinを投与。経口β遮断薬timolol 20mg/日(分2)を禁忌でなければ退院前に投与開始。aspirinを含む他剤の投与は医師の裁量に任せた。
追跡完了率 12ヵ月後の追跡完了率は80.8%(646例:介入群320例,従来法群326例)。
【脱落理由】表記なし。
結果

●評価項目
院内死亡率は,従来法群11例(2.7%),介入群13例(3.3%)。12ヵ月後の死亡率は各20例(5.0%),23例(5.8%)であった(オッズ比1.18,p=0.64)。入院中の再梗塞率は,従来法群33例(8.2%),介入群48 例(12.1%)。12ヵ月後の再梗塞率は各52例(12.9%),60例(15.1%)であり(オッズ比1.16,p=0.42),死亡・再梗塞率ともに有意差は認められなかった。12ヵ月間に一次エンドポイントに達したのは,従来法群67例(16.6%),介入群76例(19.1%)であった(オッズ比1.19)。入院期間の中央値は,従来法群10(8~12)日,介入群11(10~15)日(p<0.0001)と有意差がみられた。

●有害事象
初期の入院期間における出血性合併症の発生率は,従来法群と介入群で同等,かつ低率であった(全発生率:脳内出血0.4%,消化管出血1.9%)。介入群で多くみられたものの,有意差は認められなかった(オッズ比1.29,95%CI 0.90-1.86)。

文献: [main] SWIFT (Should We Intervene Following Thrombolysis?) Trial Study Group. SWIFT trial of delayed elective intervention v conservative treatment after thrombolysis with anistreplase in acute myocardial infarction. Br Med J 1991; 302: 555-60. pubmed
関連トライアル AFTER, Barbash GI et al, DANAMI, DUCCS 1, ECSG 1992, EMIP, GREAT, MATE, Ribeiro EE et al, TACTICS-TIMI 18 1998, TAMI 5 1991, TAMI 6, TIMI 4, TIMI II 1993, TIMI II 1995, TIMI IIA 1990, TIMI IIIB 1994, TIMI IIIB 1995, UNASEM
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