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WARIS 1992 Warfarin Re-Infarction Study
結論 心筋梗塞(MI)既往患者および糖尿病合併例においては,warfarin投与によるMIの二次予防効果は認められないことが示唆された。さらに,高齢者ではwarfarinの有効性が減弱する傾向が認められた。

目的 Warfarin Re-Infarction Studyに登録された急性心筋梗塞(AMI)患者のサブグループにおいて,抗凝固薬warfarinの長期投与による有効性を検討。
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セッティング -
期間 - 試験期間は1983年1月~1988年3月。
対象患者 1,214例。Warfarin Re-Infarction Studyの登録患者(年齢≦75歳。AMI発症後の入院期間中生存した患者。抗凝固療法に禁忌でない,または適応患者)。
治療法 warfarin投与群(607例:プロトロンビン時間を1.5~2倍を目標)とプラセボ群(607例)にランダム化。梗塞発症から平均27日後に投与開始,平均37ヵ月間継続。
追跡完了率 表記なし。
結果

●評価項目
単変量解析で,死亡に対する有意な影響が認められた予後因子は,年齢,MI既往,糖尿病,β遮断薬の投与,梗塞発現部位であり,MI再発ではMI既往,糖尿病であった。これらの予後因子について,warfarinの有効性に関する層別解析を行ったところ,MI既往患者(n=239)ではMI初回発症例(n=975)に比し,死亡が有意に多かった(オッズ比:1.15 vs 0.58,p=0.044)。MI再発は,MI既往患者(オッズ比:0.98 vs 0.49,p=0.045)および糖尿病合併例[オッズ比:1.57(n=91)vs 0.55(n=1,123),p=0.031]で有意に高かった。また,有意ではなかったものの,加齢に伴ってwarfarinの死亡およびMI再発の抑制効果は減弱する傾向が認められた。
Cox比例ハザードモデルを用いて交絡因子を補正すると,warfarin投与による死亡リスクの減少率は,全症例の解析では24%であったのに対し,MI初回発症例では36%とより大きな効果が認められた。また,MI再発においても,MI初回発症例(49%減少)および非糖尿病合併例(41%減少)で,全症例(38%減少)に比しより大きな減少が認められた。

●有害事象
表記なし。

文献: [substudy] Smith P, et al. Effects of long-term anticoagulant therapy in subgroups after acute myocardial infarction. Arch Intern Med 1992; 152: 993-7. pubmed
関連トライアル ATACS-pilot, DURAC
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