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Garachemani AR et al Prolonged heparin after uncomplicated coronary interventions: a prospective, randomized trial
結論 安定および不安定狭心症によるPTCA成功例において,ステント植込み施行の有無にかかわらず,heparin投与中止による急性心合併症の有意な増加は認められなかった。heparin投与の中止は,シース除去と退院を早め,ひいてはコストの低減につながる。本試験と他の小規模な臨床試験の結果を総合すると,heparinはルーチンに使用されるべきでないという強力なエビデンスが得られた。

目的 PTCAが成功した安定および不安定狭心症患者において,heparin投与の中止により,術後の院内急性心合併症が増加するか否かを検討。
一次エンドポイント:心筋梗塞(MI),早期の緊急PTCA再施行,緊急CABG施行,死亡。二次エンドポイント:出血,血腫,または輸血の必要性。
デザイン ランダム化。
セッティング 単施設。スイス。
期間 -
対象患者 連続した191例。PTCA成功例(術中に合併症の発症が認められなかった例)。
治療法 heparin群(100例,1,000U/時を12~20時間持続静注)とコントロール群(heparin非投与,91例)にランダム化。ステント植込み施行率は,コントロール群36%,heparin群33%。
追跡完了率 表記なし。
結果

●評価項目
心合併症は両群で8例(4%)に発生し,うちMI発症はコントロール群4例(4%),heparin群3例(3%,いずれもステント植え込み施行例),また院内死亡はコントロール群1例(亜急性ステント血栓症により3日後に死亡)。両群においてPTCA再施行または緊急CABG施行の必要性はみられなかった。

●有害事象
末梢血管合併症はコントロール群1例(1%:中等度の鼡径部出血),heparin群3例(3%:中等度~重度の鼡径部出血2例および脳底動脈の一過性血栓症1例)に発生した。

文献: Garachemani AR, et al. Prolonged heparin after uncomplicated coronary interventions: a prospective, randomized trial. Am Heart J 1998; 136: 352-6. pubmed
関連トライアル Boccara A et al, Friedman HZ et al
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