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Norris RM et al Comparison of aspirin with a thromboxane antagonist for patients with prolonged chest pain and ST segment depression
結論 胸痛発作の抑制において,抗アレルギー薬GR32191Bがaspirinより有効であるという仮説の実証はされなかった。

目的 胸痛持続およびST低下が認められる不安定狭心症患者において,抗アレルギー薬GR32191B(GR32191)と抗血小板薬aspirinによる胸痛発作の抑制効果を比較検討。
一次エンドポイント:記録に基づいた胸痛発作の回数,発作痛の再発予防に必要とした薬剤数。
デザイン ランダム化,プラセボ対照,二重盲検。
セッティング 多施設(2CCU)。イギリス。
期間 追跡期間は31日。
対象患者 59例。年齢≦76歳。20分以上継続する虚血性胸痛発作の発症6時間以内,またはST低下が認められるCCU入院患者。
【除外基準】外傷性または内出血,脳卒中の既往,生命に危険のある疾患,持続性SBP>200mmHg,過去2週間以内のaspirin服用歴など。
治療法 GR32191B 160mg/日(分2)投与群(31例)とaspirin 300mg/日投与群(28例)にランダム化。
追跡完了率 投与中止は14例(23.7%:GR32191B群8例,aspirin群6例)。
【脱落理由】冠動脈外科手術の必要性(7例),発疹(4例),消化管出血(3例)。
結果

●評価項目
全体の70%に胸痛が認められた。両群における胸痛のパターンに差はみられなかった。治療開始24~48時間後のMI発症はGR32191B群13例(42%),aspirin群22例(79%)であり,GR32191B群で有意に抑制された(p<0.01)。1人あたりの胸痛発作の平均件数は,GR32191B群7.5件,aspirin群10.0件と差はみられなかった。胸痛発作の再発抑制のために追加投与した1人あたりの平均薬剤数は,GR32191B群1.4,aspirin群1.0とGR32191B群で多い傾向が認められた。

●有害事象
投与中止は14例(GR32191B群8例,aspirin群6例)であり,主因は冠動脈形成術(GR32191B群4例,aspirin群3例)であった。

文献: Norris RM, et al. Comparison of aspirin with a thromboxane antagonist for patients with prolonged chest pain and ST segment depression. N Z Med J 1996; 109: 278-80. pubmed
関連トライアル 3T/2R, CARPORT, IMPACT-AMI, M-HEART II, RAPT, Schulman SP et al
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