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TISS Ticlopidine Indobufen Stroke Study
結論 脳血管障害既往患者の二次予防において,ticlopidineはindobufenより心血管イベント抑制に有効であった。indobufenは患者がaspirinおよびticlopidineに忍容性がない場合に用いるべきである。

目的 一過性脳虚血発作(TIA)または軽度の脳卒中既往患者において,抗血小板薬ticlopidineとindobufenの有効性と安全性を比較検討。
一次エンドポイント:非致死性脳卒中,非致死性心筋梗塞(MI),血管死(致死性脳卒中およびMI,突然死),全死亡。
デザイン ランダム化,オープン,intention-to-treat解析。
セッティング 多施設(84施設)。イタリア北部(37施設),中部(21),南部(26)。
期間 追跡期間は平均1年。
登録期間は1989年9月~1992年1月。1993年1月追跡終了。
対象患者 1,632例。39~80歳。TIA,一過性黒内障,軽度の脳卒中発症から30日以内。
【除外基準】コントロール不能な高血圧症,止血障害および異常出血の既往,重篤な腎不全,慢性肝疾患,妊婦,消化性潰瘍または上部消化管出血の既往など。
治療法 ticlopidine投与群(821例)とindobufen投与群(811例)にランダム化。投与量はticlopidine 250mg/日:37%では500mg/日(分2),indobufen 200mg/日:39%では400mg/日(分2)。抗凝固薬および他の抗血小板薬の投与は禁止。鎮痛剤にはparacetamolを使用。
追跡完了率 早期の投与中止例は209例[12.8%:ticlopidine群111例(13.5%),indobufen群98例(12.1%)]。
【脱落理由】患者の拒否(62例),薬物関連による理由(51例),有害事象(48例)など。
結果

●評価項目
一次エンドポイントはticlopidine群24件(2.9%),indobufen群47件(5.8%)であり,ticlopidine群で49.6%(95%CI 18.3-68.9%)と有意にリスクが低かった(p=0.004)。全死亡はticlopidine群12例(1.5%),indobufen群26例(3.2%)とticlopidine群で有意に54.4%少なかった(p=0.019)。

●有害事象
有害事象の発生はticlopidine群45例(5.5%),indobufen群52例(6.4%)と両群で差はみられず,重篤な有害事象(1.5% vs 1.2%),投与中止(3.4% vs 2.5%)も同様であった。ticlopidine群では薬疹,肝機能障害が多く,indobufen群では胃腸管障害および出血が多くみられた。

文献: Bergamasco B, et al and the TISS group. A randomized trial comparing ticlopidine hydrochloride with indobufen for the prevention of stroke in high-risk patients (TISS Study). Ticlopidine Indobufen Stroke Study. Funct Neurol 1997; 12: 33-43. pubmed
関連トライアル CAPRIE 2000, CAST-IST, CATS, CHARISMA atrial fibrillation, CLASSICS, Fornaro G et al, Fukuuchi Y et al, JAST, MATTIS, Pratesi C et al, Rajah SM et al 1994, SIFA, SPIRIT, STIMS, TASS 1989, TASS 1993, TASS 1993
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