抗血栓トライアルデータベース
home
テキストサイズ
VA Cooperative Study 1989 Veterans Administration Cooperative Study
結論 進行性末梢血管疾患患者におけるaspirin+dipyridamole併用の抗血小板療法は,突然死を増加させる可能性が示唆された。本治療の突然死に対する効果については,さらなる検討が必要とされる。

目的 進行性末梢血管疾患患者における,抗血小板療法aspirin+dipyridamole併用の長期投与による突然死におよぼす影響を検討。
デザイン ランダム化,プラセボ対照,二重盲検。
セッティング 多施設(11施設:Veterans Administration Medical Center)。アメリカ。
期間 追跡期間は3年。登録期間は1977~1980年。1983年試験終了。
対象患者 231例(男性)。非インスリン依存性糖尿病患者。最近の壊疽による切断,または壊疽を有する進行性末梢血管疾患患者。
治療法 aspirin 975mg+dipyridamole 225mg/日(分3)併用投与群(110例)とプラセボ群(121例)にランダム化。
突然死をOriginal,Inclusive,Semirestrictiveの3つに分け,基準を決定して比較。突然死のクライテリア: 1)発症から60分以内の予期しない死亡または症状のない生存を確認してから60分以内の観察されない死亡,2)発症から60分以内の予期しない死亡(発症から1~24時間以内の死亡は除く),3)症状のある生存を確認してから1~24時間以内の観察されない死亡,4)症状のない生存の確認から24時間以降の観察されない死亡。Original:急性心筋梗塞などの他の理由による死亡を除く突然死,Inclusive:以上のクライテリアすべてを満たす死亡,Semirestrictive:クライテリア1および2の死亡。
追跡完了率 表記なし。
結果

●評価項目
Original,Inclusive,Semirestrictiveの死亡は,併用群で各14例,22例,17例,プラセボ群では各6例,6例,3例であり,併用群において有意に多かった(各p=0.04,p=0.001,p=0.001)。アテローム性血管疾患または死亡による総死亡は,併用群で各12例,15例,20例,プラセボ群では各31例,31例,34例であり,死亡の定義による有意差は認められなかった(各p=NS,p=0.03,p=NS)。

●有害事象
表記なし。

文献: Colwell JA, et al. V.A. Cooperative Study of antiplatelet agents in diabetic patients after amputation for gangrene: unobserved, sudden, and unexpected deaths. J Diabet Complications 1989; 3: 191-7. pubmed
関連トライアル AICLA, DAMAD, Ishikawa K et al, PARIS-II, Rajah SM et al 1994, 脳卒中/TIA既往患者におけるaspirin+dipyridamole併用とaspirin単独投与の比較
関連記事