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Harrington RA et al Immediate and reversible platelet inhibition after intravenous administration of a peptide glycoprotein IIb/IIIa inhibitor during percutaneous coronary intervention
結論 aspirinおよびheparinへのeptifibatide(integrelin)併用は重篤な出血性イベントを増加させず,安全な待機的冠動脈インターベンションの施行が可能であった。eptifibatideはインターベンション施行中において急速で強力な血小板凝集阻害作用を有するため,PTCA施行における虚血性合併症の抑制に有効であることが示唆された。

目的 経皮的冠動脈インターベンション施行患者において,血小板GP IIb/IIIa受容体拮抗薬eptifibatide(integrelin)の薬物動態および薬力学的特性,安全性を検討。
デザイン ランダム化,プラセボ対照,二重盲検および単盲検。
セッティング 多施設(3施設)。アメリカ。
期間 追跡期間は24時間。
対象患者 73例。待機的冠動脈インターベンション施行患者。
【除外基準】出血性疾患の既往,最近の消化管出血,過去6週間以内の大手術施行歴,過去6ヵ月以内の重大な外傷またはCABG施行歴など。
治療法 最初の31例は二重盲検,その後42例は単盲検にて,integrelin投与群(54例),プラセボ群(19例)にランダム化。
1)eptifibatide 180μg/kgボーラス投与後,1.0μg/kg/分で18~24時間静注群(4例)またはプラセボ群(2例)。2)eptifibatide 135μg/kgボーラス投与後,0.5μg/kg/分で18~24時間静注群(16例)またはプラセボ群(6例)。3)eptifibatide 90μg/kgボーラス投与後,0.75μg/kg/分で18~24時間静注群(6例)またはプラセボ群(3例)。4)eptifibatide 135μg/kgボーラス投与後,0.75μg/kg/分で18~24時間静注群(28例)またはプラセボ群(8例)。
全例に投与開始前にaspirin 325mgを経口投与,退院時までaspirin 325mg/日継続投与。また,heparin静注投与(活性化凝固時間を300~350秒に維持)。
追跡完了率 早期の投与中止率は11%(8例:eptifibatide群7例,プラセボ群1例)。
【脱落理由】出血など。
結果

●評価項目
PTCA成功率は,プラセボ群94%,eptifibatide群96%であった。臨床イベント(緊急CABG施行,心筋梗塞,虚血の再発,脳卒中など)の発生率はeptifibatide群で低かったが,有意差は認められなかった。
eptifibatide 180および135μg/kg投与群では,ボーラス後15分後にADP誘発性血小板凝集の80%を超える阻害が認められ,0.75μg/kg/分静注期間においてこの効果は維持された。一方,0.5μg/kg分静注では血小板機能の段階的な回復が認められた。

●有害事象
出血性イベントはeptifibatide群で多くみられたが(65% vs 37%),多くは軽度であった。

文献: Harrington RA, et al. Immediate and reversible platelet inhibition after intravenous administration of a peptide glycoprotein IIb/IIIa inhibitor during percutaneous coronary intervention. Am J Cardiol 1995; 76: 1222-7. pubmed
関連トライアル EPIC 1995, IMPACT-AMI, IMPACT-I, IMPACT-II 1997, Kereiakes DJ et al 1996, RESTORE, Schulman SP et al, Simpfendorfer C et al
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