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JETS-1 Japanese E5510 TIA Study-1
結論 一過性脳虚血発作(TIA)既往患者においてsatigrelは再発予防に有効かつ安全であり,その有効性はaspirinより高いことが示された。

目的 一過性脳虚血発作(TIA)既往患者において,抗血小板薬satigrel(E5510)とaspirinの二次予防効果を比較検討。
デザイン ランダム化,aspirin対照,二重盲検,intention-to-treat解析。
セッティング 多施設。日本。
期間 追跡期間は12~24週間。試験期間は1990年2月~1991年10月。
対象患者 227例。TIA発症から12週間以内,かつ過去1週間以内に抗血小板薬または抗凝固薬の投与歴がない患者。
【除外基準】コントロール不能な高血圧症,出血傾向または凝固障害,脳出血または胃腸管出血(可能性も含む),手術歴,重篤な肝・腎疾患など。
治療法 aspirin 324mg/日(分4)投与群(79例),satigrel 2mg/日(分2)投与群(77例),satigrel 4mg/日(分2)投与群(71例)にランダム化。
追跡完了率 安全性の評価は224例(98.7%:aspirin群78例,satigrel 4mg群71例,2mg群75例),有効性の評価は187例(82.4%:各群66例,55例,66例)で入手可能。
【脱落理由】患者の転居(11例),有害事象(10例),患者の拒否(6例)など。
結果

●評価項目
投与前および投与後12週間のTIAまたは脳卒中再発の比較では,3群で有意な抑制が認められた(aspirin群:投与前284件 vs 投与後55件,satigrel 4mg群:203件 vs 9件,2mg群:266件 vs 22件,p<0.001)。3群間の比較では,aspirin群に比しsatigrel 4mg投与群において有意な減少がみられた(p<0.05)。24週間後のTIAまたは脳卒中は,aspirin群21.5%に比較して,satigrel群で有意に減少した(4mg群8.5%,2mg群11.7%,各p<0.05)。

●有害事象
有害事象はaspirin群10件(12.8%),satigrel 4mg群5件(7.0%),2mg群8件(10.7%)に発現した。重篤な例は認められなかったが,aspirin群で胃腸管障害が多い傾向がみられた。

文献: [main] Maruyama S, et al.; the Japanese E5510 TIA study-1 (JETS-1) Group. A randomized trial of E5510 versus aspirin in patients with transient ischemic attacks. Angiology 1995; 46: 999-1008. pubmed
関連トライアル ACCSG 1985, AITIA 1977, ATIAIS, CARESS, CAST-IST, ESPS-2 1996, Georgiadis D et al, 2009, JAMIS, JAST, Roden S et al, S-ACCESS, SPIRIT, TASS 1993, TIM, Tohgi H
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