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Gavaghan TP et al Immediate postoperative aspirin improves vein graft patency early and late after coronary artery bypass graft surgery. A placebo-controlled, randomized study
結論 CABG施行後早期のaspirin 324mg投与は早期のグラフト開存を改善し,継続投与により術後1年以内の閉塞を抑制する。術後の出血はaspirin群とプラセボ群で同等であったが,aspirin投与は有意差は認められないものの,高率な再手術率との相関が認められた。

目的 CABG施行患者において,術後のaspirin投与による早期および遠隔期の血栓性グラフト閉塞予防効果を検討。
デザイン ランダム化,プラセボ対照,二重盲検。
セッティング 単施設。オーストラリア。
期間 追跡期間は1年。登録期間は1984年8月~1987年11月。
対象患者 237例。平均年齢56歳。
【除外基準】年齢>70歳,CABGまたはその他の心臓外科手術の既往,CABGと同時に弁置換術または動脈瘤切除術の必要な患者,術前7日以内の抗血小板薬あるいは抗炎症薬服用歴,過去5年以内の消化性潰瘍または胃腸管出血の既往,糖尿病など。
治療法 aspirin 324mg/日投与群(127例):CABG施行後1時間以内に324mg投与,その後324mg/日継続投与,プラセボ群(110例)にランダム化。
追跡完了率 脱落率は1.3%(3例:aspirin群1例,プラセボ群2例)。
【脱落理由】患者の継続拒否(2例),有害事象(1例)。
結果

●評価項目
静脈グラフト血管造影によるCABG後1週間[231例(97.5%):aspirin群126例,プラセボ群105例]のグラフト閉塞率はaspirin群1.6%,プラセボ群6.2%(p=0.004)。1年後[219例(92.4%):aspirin群119例,プラセボ群100例]は5.8% vs 11.6%であった(p=0.01)。1週間~1年後の新規グラフト閉塞率は4.3% vs 7.4%とaspirin群で低かった(p=0.013)。aspirinの閉塞抑制効果はほとんどのサブグループ(グラフトのタイプ,グラフト血流量,吻合部血管径,病変位置,血管内膜除去術)で同様であった。

●有害事象
有害事象の発生は,aspirin群で13例,プラセボ群では5例。
最初の24時間以内のチェストチューブ平均出血量は,aspirin群で571mL,プラセボ群で563mL。赤血球輸血量は各902mL,934mL(有意差なし)。再手術率は各4.8%,1%であった(p=0.1)。

文献: Gavaghan TP, et al. Immediate postoperative aspirin improves vein graft patency early and late after coronary artery bypass graft surgery. A placebo-controlled, randomized study. Circulation 1991; 83: 1526-33. pubmed
関連トライアル Antiplatelet Therapy after Coronary Artery Bypass Graft Surgery, Brooks N et al, Brown BG et al, CABADAS, Chesebro JH et al 1982, Chesebro JH et al 1984, Ekeström SA et al, GESIC, Guiteras P et al, Hockings BE et al, Kallis P et al, Limet R et al, McCollum C et al, McEnany MT et al, Rajah SM et al 1985, Rajah SM et al 1994, RESTORE, VA Cooperative CABG, VA Cooperative Study 1989, Veterans Affairs Cooperative Study, Veterans Affairs Cooperative Trials
on Antiplatelet Therapy after CABG
, Yli-Mäyry S et al
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