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White HD et al Frequent reocclusion of patent infarct-related arteries between 4 weeks and 1 year: effects of antiplatelet therapy
結論 梗塞関連動脈開存の遠隔期における再閉塞は患者の約25%に発生するものであり,本試験においてaspirin+dipyridamole併用投与による遠隔期再閉塞の抑制効果は認められなかった。

目的 心筋梗塞(MI)発症後4週~1年間における,抗血小板療法aspirin+dipyridamole併用の梗塞関連動脈の開存への影響を検討。
一次エンドポイント:1年後の梗塞関連動脈の開存性。
デザイン ランダム化,プラセボ対照,二重盲検。
セッティング 多施設(4病院)。オーストラリア。
期間 追跡期間は1年間。
対象患者 215例。平均年齢aspirin+dipyridamole併用群55歳,プラセボ群56歳。男性80%。心電図上で30分以上持続するST上昇を伴う虚血性の胸痛発症後,6時間以内に血栓溶解療法(streptokinaseまたはrt-PAとの併用)またはプラセボ群にランダム化され,MI発症4週後の心臓カテーテルにて梗塞関連動脈の開存(TIMI grade 2および3)が確認された患者。
治療法 aspirin 50mg+dipyridamole 400mg/日(分2)併用投与群(107例:A+D群)とプラセボ群(108例:P群)にランダム化。
追跡完了率 1年後の冠動脈造影実施率は71.6%(154例:A+D群79例,P群75例)。
【脱落理由】表記なし。
結果

●評価項目
1年後,38例(25%)に梗塞関連動脈の再閉塞が認められ,A+D群18例(23%),プラセボ群20例(27%)と両群間に有意差はなかった。再閉塞率はMI発症4週間後の冠動脈残存狭窄の重症度との関連が認められた(狭窄率50%未満では9.2%,50~69%は11.6%,70~89%は30.4%,90%以上では70%,p<0.01)。再閉塞の多くは無症候性であり,17例(45%)で梗塞がみられた。心臓死,MI,血行再建術施行率は,両群で差は認められなかった(A+D群14.8% vs P群17.8%)。

●有害事象
表記なし。

文献: White HD, et al. Frequent reocclusion of patent infarct-related arteries between 4 weeks and 1 year: effects of antiplatelet therapy. J Am Coll Cardiol 1995; 25: 218-23. pubmed
関連トライアル APRICOT, CLARITY-TIMI 28, DAC, DUCCS 1, HART 1992, McCollum C et al, NHFACT, PARIS-II, Pfisterer M et al, Rajah SM et al 1994, Schwartz L et al, Steele P, TAMI 6, TIMI 4, TIMI 5, TIMI IIIB 1995, VA Cooperative Study 1989, Williams MJ et al 1997
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