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Taha TH et al Aspirin to prevent growth of vegetations and cerebral emboli in infective endocarditis
結論 感染性心内膜炎患者において,aspirin補助療法による塞栓性合併症への抑制効果の可能性が示されたが,さらに多施設大規模試験の実施が必要とされる。

目的 感染性心内膜炎患者において,低用量aspirinによる補助療法の塞栓性合併症に対する抑制効果を検討。
デザイン ランダム化,オープン。
セッティング 単施設。イギリス。
期間 追跡期間は平均38日(28~49日)。登録期間は24ヵ月以上。
対象患者 連続した9例。症状の安定している感染性心内膜炎患者。全例が発熱をきたし,身体症状および逆流性が新たに出現し,心雑音を伴う血液培養陽性が7例,断層心エコー法所見における疣贅が5例,あるいはその両方が認められた。
【除外基準】消化性潰瘍,悪性疾患,出血体質,血小板機能に影響を与える薬剤の服用。
治療法 aspirin 75mg/日投与群(4例)と非aspirin投与群(5例:対照群)にランダム化。
頭蓋CTにて脳卒中の発症,心エコー法にて疣贅サイズの変化を評価。
追跡完了率 表記なし。
結果

●評価項目
疣贅はaspirin群2例,対照群3例で認められ,aspirin群の2例では疣贅サイズが減少したが(平均-0.24cm2),対照群の2例では増加がみられた(平均+0.35cm2)。血小板半減期(正常5~6日:インジウム-111放射性標識にて測定)は,aspirin群に比し対照群で短縮傾向が認められた(4.6日 vs 3.9日)。対照群では症候性脳梗塞(2例),心筋梗塞(1例)が発症したが,aspirin群では塞栓性イベントの発生は認められなかった。

●有害事象
aspirinによる有害事象および合併症は認められず,忍容性は良好であった。

文献: Taha TH, et al. Aspirin to prevent growth of vegetations and cerebral emboli in infective endocarditis. J Intern Med 1992; 231: 543-6. pubmed
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