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Blakely JA et al Platelets, Drugs and Longevity in a Geriatric Population
結論 血小板機能の抑制作用を有するsulfinpyrazoneは,動脈性疾患を合併した高齢男性患者における血管死の抑制に有効であることが示された。

目的 高齢男性におけるsulfinpyrazone(sulphinpyrazone)の血管死に対する予防効果を検討。
デザイン ランダム化,プラセボ対照,二重盲検。
セッティング カナダ。
期間 追跡期間は4年。
対象患者 291例。高齢の入院男性患者。
【除外基準】痛風,血漿尿酸値≧8mg%,BUN(血中尿素窒素)≧40mg%,過去2年以内の消化性潰瘍の既往,出血体質,悪性腫瘍,試験薬投与が不可能,3ヵ月以内の死亡の可能性が高いなど。
治療法 sulfinpyrazone 600mg/日(分3)投与群(139例:S群)とプラセボ群(152例:P群)にランダム化。
追跡完了率 表記なし。
結果

●評価項目
動脈硬化性疾患を有さない患者(S群57例,P群68例)における累積生存曲線は両群でほぼ同等であった。一方,動脈硬化性疾患を合併している患者(S群82例,P群84例)では,S群で有意に良好な累積生存曲線が認められた(p<0.05)。合併患者において非血管死のみを反映した累積生存曲線では差がみられなかったのに対し,血管死による解析では,追跡期間において生存率がS群において有意に高かった(p<0.05)。
また,心筋梗塞(MI)または脳卒中の既往患者において,sulfinpyrazoneによる有意な血管死の抑制が認められた(各p<0.05)。

●有害事象
有害事象の発現はS群で26例,P群では14例であり,S群で消化不良,出血,発疹が多くみられたが,軽症であった。また,多量の消化管出血による死亡がS群で1例認められた。

文献: Blakely JA, et al. Platelets, Drugs and Longevity in a Geriatric Population. In: Hamilton JH, et al eds. Platelets, Drugs and Thrombosis. Basel: Karger, 1975, p284-91. pubmed
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