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Pedrini L et al Platelet adhesion in carotid endarterectomy
結論 ticlopidineは動脈壁への血小板付着の抑制に有効であることが示された。

目的 頸動脈内膜切除術施行患者において,抗血小板薬ticlopidineによる術後の頸動脈壁への血小板集積に対する影響を検討。
デザイン ランダム化,プラセボ対照,二重盲検。
セッティング 単施設。イタリア。
期間 追跡期間は15日。
対象患者 20例(男性10例,女性10例)。53~74歳。
治療法 ticlopidine 500mg/日投与群(10例:T群)とプラセボ群(10例:P群)にランダム化。
5日間のwash-out後,施行前5日間はticlopidine 500mg/日またはプラセボを投与。全例に術中heparin 5,000IUを静注。施行当日は試験薬の投与は行わず,術後3日間は継続投与。その後は,全例にticlopidineを投与。
施行翌日に自己家血小板をインジウム-111oxineで標識し,再注入の24時間後にシンチグラフィ検査を実施。動脈切開部位の直接縫合はT群7例,P群8例で実施。PTEFパッチを3例(T群2例,P群1例),伏在静脈パッチは2例(各群1例)に実施。目視評価とuptake-indexで血小板集積レベルを評価。
追跡完了率 表記なし。
結果

●評価項目
血小板の動脈壁への集積は,P群では6例に認められたのに対し,T群では3例であり,集積の程度はすべて中等度であった。PTFEパッチを実施した3例では2例で中程度の集積,1例で顕著な集積が認められた。伏在静脈パッチを実施した2例では,血小板の集積は認められなかった。P群で1例に一過性黒内障が発症し,本患者の血小板集積は中程度であった(uptake-index 1.28)。施行2日後のシンチグラフィ検査で血小板集積が認められた患者で,15日後の再検査においても血小板集積を示した患者はなく,またこの時点では全例にticlopidineが投与されていた。
T群において有意な出血時間の延長がみられたが(p<0.05),正常値範囲内であった。

●有害事象
術中に止血に関する問題は両群において認められなかった。

文献: Pedrini L, et al. Platelet adhesion in carotid endarterectomy. CV World Report 1988; 1: 93-6. pubmed
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