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AITIA 1978 Aspirin in Transient Ischemic Attacks
結論 本試験の頸動脈再建術施行例では,関連して実施した抗血小板療法に比し,6ヵ月後の全死亡,非致死性脳梗塞・網膜梗塞,一過性脳虚血発作(TIA)発症が半減したが,これは外科手術の好影響であると推測された。

目的 頸動脈再建術を施行した一過性脳虚血発作(TIA)既往患者において,抗血小板薬aspirinが脳卒中再発および死亡を抑制するかを検討。
エンドポイント:全死亡,脳卒中による死亡,TIA,網膜梗塞,非致死性脳梗塞(絶対エンドポイント:全死亡,脳梗塞,網膜梗塞)。
デザイン ランダム化,プラセボ対照,二重盲検。
セッティング 多施設(10施設+Central Registry-Drug Distribution Center)。アメリカ。
期間 追跡期間は37ヵ月。
登録期間は1972年10月~1975年6月。1975年11月追跡終了。
対象患者 125例。年齢≧55歳。過去3ヵ月以内に頸動脈系TIAの既往(一側の脱力感,感覚脱失,失語症,一側の失明)があり,頸動脈部に血管造影によって明らかに手術を要する進行性病変を1つ以上有する患者。
【除外基準】出血性または凝固性障害,消化性潰瘍の既往,抗血小板薬の投与歴または投与の必要性など。
治療法 aspirin 1,300mg/日(分2)投与群(65例)とプラセボ群(60例)にランダム化。
追跡完了率 脱落率は28.8%(36例)。
【脱落理由】TIAの進行,試験薬投与による有害事象,追跡不能,患者の拒否など。
結果

●評価項目
24ヵ月後の絶対エンドポイントにおける生命表分析では,aspirin群とプラセボ群に有意差は認められなかった。6ヵ月後の頸動脈系TIAは両群で有意差は認められなかったものの,aspirin群で減少した。24ヵ月後の分析でプラセボ群8例が絶対エンドポイントに達し,全例が脳梗塞であった(aspirin群では脳梗塞1例,心血管死6例,網膜梗塞1例)。

●有害事象
表記なし。

文献: Fields WS, et al. Controlled trial of aspirin in cerebral ischemia. Part II: surgical group. Stroke 1978; 9: 309-19. pubmed
関連トライアル ACCSG 1983, ACCSG 1985, Acheson J et al, AICLA, AITIA 1977, Asymptomatic Cervical Bruit Study, ATIAIS, Canadian Cooperative Study 1978, Danish Cooperative Study, Danish Very-Low-Dose Aspirin Trial, Georgiadis D et al, 2009, PARIS-II, Physicians' Health Study 1991, Swedish Cooperative Study, TASS 1993, UK-TIA
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