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Dale J et al Prevention of arterial thromboembolism with acetylsalicylic acid. A controlled clinical study in patients with aortic ball valves
結論 動脈血栓塞栓症の予防において,抗凝固薬とaspirinの併用は,抗凝固薬単独より有効であることが示された。

目的 人工心臓弁(Starr-Edwardsボール弁)置換成功例において,抗血小板薬aspirinの動脈血栓塞栓症の予防効果を検討。
デザイン ランダム化,プラセボ対照,二重盲検。
セッティング 単施設。ノルウェー。
期間 追跡期間は2年。施行期間は1967~1970年。
対象患者 148例。平均年齢aspirin群50.1歳,プラセボ群51.4歳。
【除外基準】年齢>70歳,消化管などの出血の既往,心臓外科手術の施行予定患者など。
治療法 aspirin(マイクロカプセル)1,000mg/日(分2)投与群(75例)とプラセボ群(73例)にランダム化。すべての患者に抗凝固薬を投与(トロンボテストで正常値の10%を目標に維持)。
aspirin含有製剤または他の抗炎症薬の投与は禁止。
追跡完了率 2年後の最終追跡完了率は89.2%(132例)。
【脱落理由】死亡(9例)。
結果

●評価項目
aspirin群では塞栓症が2例(重篤例なし),プラセボ群では血栓塞栓イベントが12件(10例)に発症し,そのうち脳塞栓症の3例が死亡,1例では塞栓とは無関係な硬膜下出血が認められた。

●有害事象
致死的および非致死的脳内出血は各群1例ずつ発症。消化管合併症は,aspirin群に多く認められた。

文献: Dale J, et al. Prevention of arterial thromboembolism with acetylsalicylic acid. A controlled clinical study in patients with aortic ball valves. Am Heart J 1977; 94: 101-11.
Dale J, et al. Prevention of arterial thromboembolism with acetylsalicylic acid: A controlled clinical study in patients with aortic ball valves. Am Heart J 1977; 94(1): 101-11. pubmed
関連トライアル Altman R et al, Gherli T et al, 心血管疾患リスクを有する患者におけるaspirin+OAC併用とOAC単独投与の比較
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